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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

【イベント報告】三徳山・小鹿渓ふれあい自然体験教室

2016年08月01日
大山隠岐国立公園

今年から8月11日が、国民の祝日「山の日」となりました。

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<大山隠岐国立公園山の日ポスター>

  

山の日の制定を記念し、鳥取県の主催で「ふれあい自然体験教室」が

三徳山(みとくさん)・小鹿渓(おしかけい)にて開催され、

私たちも講師として参加しましたので、その様子をお伝えします。

 

三徳山は標高約900mの山で、北側には三徳川、南側には小鹿川が流れています。

北側の地域は、「大山隠岐国立公園」に指定されています。(2014年3月19日編入)

 

まずは北側の、国宝「投入堂(なげいれどう)」などが望める三徳川沿いから観察会がスタート。

休憩舎投入堂

<集合場所の休憩舎はインフォメーションも充実>  <断崖絶壁に建つ国宝「投入堂」>

 

 

講師は森本満喜夫先生。

和やかな口調で語られる森本先生の植生等の解説に、

参加者の皆さんも「なるほど~」「へぇ~」と興味津々の様子でした。

 

遥拝所投入れ堂○

<森本先生から植生についてのお話>     <遥拝所から投入堂を見ることができます>

 

 

続いてウォーキングセンターのある「千軒原(せんげんばら)」へ。

ここからは三徳山一体を眺められ、投入堂まで続く行場(ぎょうば)の途中にある

「地蔵堂(じぞうどう)」や「文殊堂(もんじゅどう)」を見ることができます。

ウォーキングセンター文殊堂

<千軒原には昔「千軒の寺院」が立ち並んでいたとか>  <上から地蔵堂、文殊堂>

 

 

次はいよいよ小鹿渓へ移動して、ウォーキングをしながらの観察会です。

この日はとても暑い日でしたが、渓谷の中に入るとひんやり涼しい空気がながれます。

小鹿川沿いを歩くこの渓谷コースは、三徳山の北側とよく似た植生が見られ、秋の紅葉は特に美しいのです。

小鹿渓入口ブナ

<トチノキ、ブナ、サワグルミ等の巨木林と清流>   <奇岩や滝や渕の美しい景観が広がります> 

 

水晶雌淵

 <水晶滝(すいしょうのたき)>             <雌渕(めんぶち)> 

 

遊歩道沿いではイヌブナ、リョウブ、ギンバイソウ、トチノキ、ヤマグルマ等たくさんの植物を観察することができました。

滝や大きな渕、奇岩が並ぶ美しい渓谷あるきも、見どころ満載で皆さん楽しまれていたようです。

 

とち最後

  <大きな大きなトチノキ>        <小学生の参加者の皆さんも、頑張って歩きました!>

 

皆さんもぜひ山の日をきっかけに、自然や山歩きを楽しんでみてはいかがでしょうか。

大山隠岐国立公園の山にも、ぜひ訪れてみてくださいね。