アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]
【イベント報告】子どもパークレンジャーin宍道湖
2016年08月12日身近な自然環境について体験し学ぶ「子どもパークレンジャー」が、
島根県松江市の「宍道湖(しんじこ)」でも開催されました。
★子どもパークレンジャーとは?
http://www.env.go.jp/kids/gokan/jpr/about/index.html
★宍道湖について
国指定鳥獣保護区であり、ラムサール条約によって国際的に重要な湿地であると認められています。
希少な湿地生態系が残る場所として、宍道湖とその周辺の湿地は日本の重要湿地500に選ばれています。
宍道湖のカワセミ(3月撮影)
今回の子どもパークレンジャーのテーマは『宍道湖を知ろう、触ろう、伝えよう』。
生活の中に当たり前にある宍道湖について、"知って、触って、伝える"体験をし、
研究の結果をまとめて、夏休みの自由研究等にも活かしてしまおうという企画です。
教えてくれるのは阿部先生!
宍道湖の生きものや自然環境のスペシャリストです。
【1日目:7/22宍道湖西岸(宍道湖グリーンパーク】
ここは宍道湖の上流にあたる場所です。
任命式の後、ヨシの生えている湖岸で水中の動植物について調べました。
水質調査や生き物調べ、観察メモ。
子どもたちはどんどん宍道湖の生き物に興味がわいていっている様子でした。
【2日目:7/27宍道湖東岸(千鳥南公園)】
ここは宍道湖の下流です。
1日目の上流側と、環境や水質もずいぶん違います。
どんな生き物がいるのかな?
【3日目:8/10宍道湖北岸中央(秋鹿道の駅)】
最終日は宍道湖のほぼ中央にあたる場所です。
阿部先生から今日のポイントを伝授してもらい、さっそく水質調査です。
砂浜の環境では、生き物たちはどんな様子なのかな?
秋鹿道の駅をはさむように、「秋鹿川」と「岡本川」が宍道湖に流れ込んでおり、
この2本の川の河口についても、生き物の調査を行いました。
秋鹿(あいか)川 岡本(おかもと)川
【まとめ】
そして最後に、研究成果のまとめ作業です。
この日採取した生き物の観察メモを書いたり、夏休みの宿題用にタイトルやテーマを考え、
ノートや模造紙にまとめていきます。
みんな一生懸命に、図鑑を開いたり、顕微鏡やビデオカメラを使って観察したりしていました。
ハゼやドジョウなどの魚類、カエルなどの両生類、カモなどの水鳥、猛禽類、貝、水草、エビやカニ、トンボやヤゴ、アメンボやタイコウチなどの水生昆虫、ライギョなどの外来種まで・・・
全3回で本当にたくさんの動植物を発見しました~!
そして最後に、3日間がんばったみんなへの「修了式」がありました。
宍道湖のさまざまな環境や生き物について学んだ皆さんは、
もう立派な「子どもパークレンジャー」です。
これからも宍道湖の自然にふれ、たくさんの人にその素晴らしさを伝えていってくださいね!
ご参加くださった皆さん、スタッフの皆さん、ありがとうございました。