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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

【体験教室】 「スケッチ会 五色台を描こう」

2016年07月01日
瀬戸内海国立公園 大林めぐみ

雨の少ない香川県ですが、今年は梅雨らしく雨の日が多かった6月でした。

そんな梅雨の最中に実施した五色台体験教室は、みんなで五色台の自然素材を使ってスケッチしてみようというもの。

さぁ、どんな五色台が描けたのでしょうか。


今回の講師は、善通寺市内の小学校教諭である谷口さん。

谷口さんからは、年齢別に描きやすい方法や道具の使い方、スケッチする際のコツや注意点など教えてもらい、そのことを踏まえながら、スケッチの素材探しスタートです。



クラフトハウス前の広場には、一面黄色の花畑が。

みんな「タンポポ~!」と間違えそうになりますが、これは「ブタナ」というヨーロッパ原産の帰化植物。フランス語の「豚のサラダ」を直訳され、「豚菜=ブタナ」と呼ばれるようになったそう。タンポポが咲き終わった時季から夏頃まで咲き、またタンポポは1つの花茎に1つの頭花を付けるのに対し、ブタナは花茎が分岐して複数の頭花を付けるのが特徴なので、見分けてくださいね~。



みんなスケッチモチーフをブタナに決めたようです。

さぁ、どんなふうに描こうかなぁ。


<子どもだけでなく、大人も一緒にスケッチに参加!>


最初は描くのに戸惑っていても、講師が年齢や道具に合わせてアドバイスしてくれるので、安心。11人ていねいに、集中して描いていました。

ブタナを中心に描いていると、次は別のモチーフが目に飛び込んできたようです。

広場の中には、小さくもかわいらしい草花や「何だこりゃ?」と思うものも。

座ってスケッチしていると、立った時には見つけにくい、目立たないけどかわいらしい花やそこに留まる昆虫などを見つけることもできますね。


左上:ニワゼキショウ  右上:キツネノチャブクロ

左下:ツバメシジミ?    右下:ミヤコグサ


子どもが集中して描いている様子を描く親御さんたち、また1人真剣にブタナをデッサンするお父さんと最終的には大人の方が夢中になってスケッチを楽しんでいたよう。

しかし、広場の中には動くものも。バッタ好きのお父さんは小さなシバスズ捕り、子ども達もチョウやバッタが目の前で跳ねるとすかさず追いかける昆虫採取に(笑)

さて、時間もそろそろいい頃合いに。

みんなのできあがりは?



「こんなところを見て描いたよ」「こんなふうに描きたいと思って」など参加者それぞれに視点があり、また同じ方向を見て描いていても仕上げは全然違っていたりと描く側も見ているだけもスタッフも面白くもスケッチの奥深さを体験したプログラムでした。

皆さんの描いたスケッチは、現在、五色台ビジターセンターホールにて展示中です。

お友達が描いたスケッチ、またこれを見て「自分もやってみよう!」と思ったらスケッチブックと画材を持って気軽に描いてみて下さいね。