アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]
【三崎小学校環境学習①】 竜串の海と生きものについて
2016年06月06日平成17年度から行われている三崎小学校の環境学習も、今年で12年目になりました。
この授業は、三崎地区などで自然を守る活動に取り組む人たちを先生に、
子どもたちに、自分の周りにある自然をもっと知ってもらおう、という取り組みです。
今日のブログは、5年生の第一回授業の様子をお届けします。
最初に5分程度のオリエンテーリング。
なぜこの授業が行われるようになったか、どういうことを知ってほしいかを簡単に説明しました。
そのあと、今日のテーマである、竜串の海と生きものについてのお話。
講師は黒潮生物研究所の中地シュウ先生。
授業は、土佐清水や竜串周辺の海の生きものに関するクイズとともに進みます。
全18問で、なかなか難しい問題もありましたが、おわってみるとほとんどの子が15問以上の正解!約83%の正答率です。驚異的な数字です。
クイズの他にも、生きたヒトデを実際に触れる時間もあり、
喜々としてすべてのヒトデに触ろうとする子もいれば、
クモヒトデの動きの早さにおののく子もいました。
ヒトデと一口にいっても、柔らかくて動きの速いものや、堅くてほとんど動かないものなど、いろいろな種類がいることがわかり、しかもゆっくり観察できるので、いろいろな発見がある時間でした。
もうひとつ大人気だったのが、サンゴ占い。
選択チャート式の占いで、自分が16種類のうち、どのサンゴになるかを占います。
この占いの狙いは、竜串周辺の海にいる約80種類のうち、少しでも身近に感じて覚えられることで、なんと中地先生の手作りです!
これが想像以上に当てはまるようで、子どもたちも夢中で自分が何サンゴかを見ていました。
環境学習第一回は、自分たちの周りの自然についての基本と、そこに住む生きものとの関わり方を学ぶ時間でした。
これで川・海・山、それぞれのフィールドに行くための準備はOK!
次の授業は、川の生きもの調べ。梅雨時で、天候に左右される授業ですが、はてさて無事授業はできるでしょうか・・・?
最後に、この授業で私が学んだことのひとつをご紹介します。
(地元の人にとっては常識かもしれませんが)
みなさん、土佐清水の市の魚ってなにかご存じですか?
土佐清水といえば、清水サバのサバ寿司!だと思ってたんですが・・・
「メジカ」だったんですね。別名ソウダガツオといわれ、特産品の宗田節もこのメジカから作られています。そう考えると納得の人選・・・ならぬ魚選ですね。