アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]
大月パークボランティア研修 開催しました
2016年06月20日梅雨前哨戦のような一週間が終わり、今週は本格的な梅雨週間になりそうです。
なんて言いつつ、昨晩の雨から一転、青空澄み渡る夏日の土佐清水からこんにちは!
先週末、18日と19日は足摺宇和海国立公園で活躍する大月パークボランティア(以下PV)向けに研修がありました。
17名の受講者がいた救急法研修。
今年の救急法はひと味違います。なぜなら、水上実習があるから!
大月PVは、スノーケリング指導やオニヒトデ駆除など、海での活動が多いため、
2~3年ごとにこの水上の救急法研修を実施しています。
まずは机上講座。
PV17名+保護官事務所から2名。講師は日本赤十字社高知県支部から2名。
総勢21名。なかなかの大所帯です。
毛布を使った効果的な保温の仕方も習います。
それぞれが3人一組で包み包まれします。蒸し暑い室内で。
午後は水上実習なので、早めのお昼でおなかに負担をかけないようにします。
それぞれが持ち寄ったすももややまももがテーブルに並び、舌鼓をうちました。
そして海へ移動。
まずは水に慣れるために、ゆっくり海に入っていきます。
講師の号令で一斉に左をむいて・・・水掛け~!
童心に返るPVのみなさんです。水に入ったとたん笑顔200%。
ちなみに二列になっているのは、前後でバディを組んでいるからです。
みんなでぷかぷか気持ちよく浮いているだけのように見えますが、
手首を返して水中から出すことで、自然と足が海面に持ち上がることを体験しているところなんです。
レスキューチューブを使った救助方法も。
まずは陸上で練習し、水上でもう一度。これがなかなか水の中では難しい。
戦士たちの休息。
なかなかハードな実習もありましたが、天気に恵まれ海日和だったこともあり、
みなさん喜々として水上訓練に取り組んでいました。
今回の研修と、これまでの経験で得た知識・技術を生かして、
大月PVのみなさんにはこの夏も、安全に、そしてたのしく、活躍してもらえそうです。
また、19日は大月PVへの新規登録希望者に向けて、新規養成講習&スノーケル講習がありました。
今年はなんと、4人の若手が参入です。
大月町役場や鵜来島など、近隣で活躍する若い人たちが入ってくれ、
これからますます賑わいそうな大月PV会になりました!
おまけ
今回の救急法研修で個人的に印象的だった、選り抜きの搬送方法を紹介します。
水中から陸上への搬送方法の一つ。
座学で見たとき、まさか実習ではやらないだろうと思っていたファイアマンズキャリー。
やりました。体格や筋力的に、女性には厳しいものでした。
一度潜って肩にうつぶせにさせるのは、かなりこつがいりますし、
何とか持ち上げても、波にあおられ前後移動ではなく左右移動のみだったり・・・。
「消防士担ぎ」とでも訳すのか、まさに心技体そろえてこそできる搬送です。