アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]
【お知らせ】大山隠岐国立公園が指定80周年を迎えます!
2016年01月27日ご訪問ありがとうございます。
大山隠岐国立公園が昭和11年2月1日に国立公園に指定されてから、今年の2月1日に80周年を迎えます(昭和38年4月10日に隠岐島、島根半島、三瓶山、蒜山地域を追加)。国立公園は、日本を代表する優れた自然の風景地を保護し、利用の促進を図る目的で、国が指定した自然公園です。
また指定80周年を記念して2月28日(日)に記念シンポジウムを開催します。シンポジウムに参加して、大山の新しい魅力を発見してみませんか。皆様からのお申し込みをお待ちしています。詳細につきましては以下の報道発表をご覧ください。
http://chushikoku.env.go.jp/pre_2016/80.html
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大山隠岐国立公園の最大の特色は、中国地方の最高峰大山(1,729m)を中心として、外輪山の擬宝珠山の南東に位置する蒜山三峰(上蒜山、中蒜山、下蒜山)、出雲風土記で国引きの柱とされた三瓶山をはじめその山岳地帯、島根半島の海岸部、隠岐諸島(島後、知夫里島、中ノ島、西ノ島のほかおよそ180の小島)を合わせ、海陸におよび変化に富んだ国立公園は鳥取、島根、岡山県の三県にまたがり総面積35,353haを有しています。
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山陰の名山、大山は西側から見ると富士山に似た美しく女性的な山容で伯耆富士と呼ばれています。しかし東側あるいは南側からは、これとは異なりそそり立つ岩壁が荒々しく男性的な様相を呈し異なった姿を持っています。大山の中腹はブナ林に覆われていて新緑、紅葉の時期は特に美しい輝きを堪能できます。山頂には高山植物群落があり、大山キャラボクの純林は特別天然記念物に指定されています。そして北西山腹にある天台宗の古刹大山寺地域は修験道の霊地として知られた大山寺の門前町であり登山の出発地でもあります。夏山登山道を出発してしばらくすると山中に古びた石段や石垣を見ることが出来ます。森の底に消えなんとする四十二坊あったという廃寺を、そして昔の権勢をふと振り返り、来し方をしのぶことも大山のもつ魅力の一つかなと感じています。
最後までご覧くださりありがとうございます。