アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]
【体験教室】 ミニ門松づくり
2015年12月21日今年最後の五色台体験教室は、季節柄ふさわしい日本の伝統・門松づくり。
昨年も多くの方にご参加いただきましたが、今年も昨年同様、約50名の参加・門松26組の申込があり、1ヶ月前からキャンセル待ちの状態。うれしい悲鳴ですが、キャンセル待ちでご参加いただけなかった方は残念。。。来年も同企画がありましたら、ぜひ懲りずにお申し込み頂ければ幸いです。
はじめに門松の由来や作り方、デモンストレーションをしながら道具の使い方などをレクチャー。
竹とナンテンはくじで選ぶ順番を決めて、それぞれ好みの竹を選びました。
※作り方は一昨年のAR日記をご参考に。
http://chushikoku.env.go.jp/blog/2013/12/
土台にするのは直径20㎝程度の太いモウソウ竹。
刃の長い竹挽きノコギリを使って切り出すのですが、これがまぁ大変!
直径が大きい竹だと、中に立てる竹や飾る松、クマザサなどがたくさん入るから豪華にできる!と思いがちですが、土台竹が太ければ太いほど切り出すのに時間も体力もいります。そして切り出す時に注意点は、湾曲している竹の節も一緒に切ってしまわないこと。穴があくと竹の中にオアシスを入れた時に水漏れするのです。
<子どもも一緒に大きな竹の切り出しに挑戦中!>
次は束ねて立てるマダケの切り出し。モウソウ竹に比べると切り出しは楽なのですが、1番の難所は竹を均等に斜めに切ること。そんな時はボランティアさん作「斜めに切る誘導具」を使えば、どの竹も均一な角度で切ることができる優れものを使います。
節部分をまたがって斜めに切れば、笑顔のような切り口ができます。
もう一つ、竹を切るときのコツとして、切り出す終盤は切り出す方の竹を持ってノコを挽くこと。勢いのまま竹を切ると、ササクレができたりと仕上がりがちょっと残念なことになってしまいます。
<節の高さを揃えたり、こだわりはそれぞれ>
竹の切り出しが終われば、竹を水洗いしてキレイに拭き取ります。
40、35、30㎝に切り出したマダケを輪ゴムで束ねて、シュロ縄を使ってとっくり結び。
土台竹の中に束ねたマダケを入れて、隙間にオアシスを詰め、向かって右が赤松(雌松)・紅梅・ナンテン(赤)、左は黒松(雄松)・白梅・ナンテン(白なければ赤でも可)、両方にササやアレンジでサザンカを挿します。
この覚え方、お雛様と同じだと思ってくれればより分かりやすいですかね。
向かって右がお雛様=赤松(雌松)・紅梅・・・、左がお内裏さま=黒松(雄松)・白梅・・・という感じで。
そして、さらに迷うのが赤松と黒松の違い。それは葉先の固さを比べて、赤松の方が黒松より痛くないです。これも勝手な覚え方ですが、葉先が固い=力強いお父さんをイメージ=黒松(雄松)というような覚えやすい関連づけだと分かりやすいかもしれません。
そうこうしている内に段々と完成に近づいてきました!
<「バランスどう?」「あれ、これどっちだっけ?」>
<できあがり~!>
玄関に置く門松は年神さまを迎えるための依り代、そこに飾るナンテンは難を転じる(災いを避ける)という意味を持つ新しい1年を過ごすための日本の伝統行事。
最近ではあまり見かけなくなった門松ですが、「体験教室をきっかけに門松を飾るようになった」という参加者の声に嬉しくなり、また意味を知ることで「また来年も飾ろう」と日本の伝統行事に親しみ、また子ども達に引き継いでもらえればいいなと思います。
門松は29日を避けて(29=二重苦)遅くとも30日までには飾り、片付ける時期は地域によって違いますが、概ね7日前後、遅い地域では小正月(15日)まで飾るそうです。
今年も残すところ後10日。
みんなで年神さまをお迎えしましょう。
===============五色台ビジターセンターからのお知らせ==================
1月「冬の森歩きと餅つき」、2月「竹のバウムクーヘン&焼きリンゴづくり」はキャンセル待ち中です。
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お問合せ:五色台ビジターセンター http://goshikivc.web.fc2.com/
【五色台ビジターセンター年末年始の休館日】
2015年12月28日(月)~2016年1月4日(月)