アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]
【大山を守る】第2回大山キャリーアップ・ボランティアが行われました!
2015年10月21日秋空の下、大山8合目から頂上への木道修繕用資材を担いで大山へ登る「第2回大山キャリーアップ・ボランティア」(鳥取県西部総合事務所主催)が平成27年10月3日(土)午前7時から午後4時まで現地で行われました。県内外から総勢226名が参加し、桟木(滑り止め用角材:長さ1m、重量は800g)を背負って、大山博労座から出発しました。
桟木の数はなんと合計500本。総重量にすると400kgの桟木が頂上避難小屋にボランティアの参加により運ばれました!
当日頂上では、鳥取県から4名、環境省から私1名の計5名で、到着したボランティアの誘導、資材の受取作業、ボランティアの記念撮影、受付記録、500本の資材保管作業など大忙しでしたが、爽やかな秋晴れの中、始終活気に溢れ、充実した1日でした。当日運営のスタッフは総勢26名で行われました。
因みに、昨年26年6月22日(日)の第1回キャリーアップ・ボランティアは、雨のち曇りの中で、183名の参加で518本(50cmの桟木)が運ばれています。
桟木を背負い山頂を目指すボランティア【大山博労座】
たくさんの桟木を背負うボランティア【山頂付近】
山頂付近到着のボランティア団体 大変お疲れ様でした!
大山山頂トイレの汚泥を下ろすキャリーダウン・ボランティアに変わり、2014年から、キャリーアップが始まりました。特別保護地区の木道はダイセンキャラボクなどの植生保護を目的として鳥取県が2000年に8合目から頂上までの約1kmを整備し完成させました。しかし大山頂上は北西の風など厳しい自然環境だけでなく、冬山登山時に靴底に取り付けられるアイゼン(滑り止め用金具)により木道が削られるなどして、木道の多くが欠損しています。そこでキャリーアップ・ボランティアにより修繕用資材運搬が始まりました。
次々と到着するキャリーアップ・ボランティア【山頂付近】
山頂に到着し記念撮影のボランティア【山頂避難小屋】
また現在、キャリーダウンについては、全国各地の企業、学校より是非参加させてほしい、復活してほしいと鳥取県に問い合わせが入っていますが、トイレの汚泥を取り過ぎて少なくなると、浄化槽のバクテリアが死んでしまうことになり、浄化槽が機能しなくなります。従ってもう数年間はトイレの汚泥の蓄積を待つことになると県担当者からお話を伺うことが出来ました。
もうしばらくは、キャリーアップ・ボランティアが続きそうです。
キャリーアップ・ボランティアに感心のある方は、次年度是非ご参加ください!
最後までご覧くださりありがとうございました!