アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]
H27年度 三崎小5年生環境学習「三崎川の生きもの調べ」
2015年09月10日2学期スタートと同時の9月1日ー2日、三崎小5年生の環境学習が実施されました。
テーマ「海山川里のつながりを学ぼう!」の今回は「川」の学習。
魚と山の空間生態研究所の山下慎吾さんが講師です。
まず、1日目は三崎川で見られる生き物の紹介や、ペットボトルで生き物を獲るトラップの作成です。
2種類のテナガエビの特徴、
オイカワとカワムツの見分け方、
おなかが黄色いという天然ウナギの特徴など、クイズ形式で学びました。
生き物について学習したら、1人1人、自分のトラップを作ります。
穴あけなど、少し大変な所は大人の手も借りながらも、20分ほどで完成!
作り終わったら早速、川へ仕掛けに向かったのですが・・・
ちょうど雨がザーザーと降ってきてしまいました。
残念ながらペットボトルのトラップを仕掛けることはできませんでしたが、
講師が持って来てくれた小型定置網のみ浅い2ヵ所に設置し、1日目終了となりました
2日目、この日は天気も持ち直しました!
まず、前日に仕掛けられなかったペットボトルトラップを設置しました。
草の茂っている岸側、大きい岩のそばなど、講師のアドバイスも聞きながら、
ここぞと思う場所に仕掛けました。
その後、2班に分かれ、前日に仕掛けた小型定置網を引き上げます。
それぞれの網にかかっていた生き物を種類毎に分けて、数を記録。
昨日覚えた「ミナミテナガエビ」と「ヒラテテナガエビ」もばっちり見分けられていました!
全部でエビ、カニ、魚など9種類の生き物が確認できました。
今回、その中でも特にみんなの人気だったのは、モクズガニ↓
「大きなハサミでかっこいい」「ハサミに生えてる毛がふわふわでかわいい」
などが、人気の理由のようです。
調査が終わった後は、自由時間。
箱メガネで川の中を見てみたり、泳いだりと川を楽しみました。
最後にペットボトルトラップの回収です。
短時間の設置でしたが、ボウズハゼ1匹がかかっていました。
まだトラップは使えるので、ぜひ今度は自分の調査したい場所に、
じっくり仕掛けてみてほしいですね。
まとめでは、今日見られた生きものをはじめ、川の生きものの多くは海と川を行き来しながら
暮らしているというお話しがありました。
身近な川に様々な生きものがいるということに加え、
川の生きものにとっても海は大切な場所だという、海と川のつながりも学ぶことができました。
次回は、シュノーケリング体験です!
※今回の授業は「研究会はたのおと」と共催で実施しました
※調査後、生きものたちは川へ帰しました