中国四国地方のアイコン

中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

中海・子どもパークレンジャーが開催されました!!

2015年08月13日
大山隠岐国立公園

ご訪問ありがとうございます!

「水鳥公園の生き物図鑑を作ろう!」ということで、2015年8月7日(金)~8月9日(日)9時半から

12時半までの3日間にわたり、中海の米子水鳥公園で開催されました。この3日間で陸や水中にい

る生き物をたくさん見つけて白紙の図鑑ページにスケッチをして、最終日にスケッチした図鑑ページ

を1冊にまとめて生き物図鑑を完成させよう!ということで、連日、元気な子ども達が32名参加しま

した。スタッフには地元・島根大学で昆虫を研究し、水鳥公園長年活動をしている大学生3名に協力

をお願いしました。

1日目 2015年8月7日(金)

○子どもパークレンジャー任命式の様子

有山上席自然保護官より、子ども達にレンジャー任命書が次々と手渡さ

れました。子ども達にとってきっと一生の思い出に残ることと思います。

そして将来への飛躍が楽しみです!

○レンジャーの仕事の説明

レンジャーってどんなところで活動をするの?

そして国立公園ってなんだろう?

国指定鳥獣保護区、ラムサール条約登録湿地など大切なお話がさわや

かで元気一杯の今泉アクティブ・レンジャーから子ども達に伝えられまし

た。子ども達はお話に熱心に聞き入っていました。そしてときおりクイズも

交えて説明が行われました。それに対して積極的に答える子どももいま

した!

○上昆虫を探して図鑑書きの説明

米子水鳥公園の桐原指導員から3日間の全体の流れと

今日の昆虫採取について、きめ細かく説明が行われま

した。

○さあいよいよ昆虫採取のはじまり~

桐原指導員から、現地において昆虫採取のてほどきがは

じまりました。たも網の大切な扱い方から昆虫の取り方まで

基本のお話がありました。目からうろこのが落ちるような、

昆虫採取のテクニックが伝授されま

した。かくゆう私も大変勉強になりました!

○昆虫を採取しました!

先生から網の扱い方をならったばかりですが、子ども

達は少し悪戦苦闘していました。捕獲された虫は網の

上に登ってくるという習性を生かして、上にあがってきた

虫の下の網を手で絞っている様子です!

お友達も共同作戦に乗り出しお手伝いしています!

○昆虫のスケッチがはじまりました

昆虫採取が終わりました。そして次のステップは採取した

昆虫の図鑑作りにはいりました。所定の用紙にまず今日の

日付、天候採取した場所など記入します。そして昆虫の名

前を水鳥公園の資料などで確認します。なかには名前がな

かなかわからなく奮闘している子どももいたりして、一緒に

お手伝いしたりしました♬

○初日の昆虫採取の観察結果はいかに~

さあ初日のレポートが完成しました!

時間をかけて、昆虫の体の長さ、虫眼鏡で細かい特徴を調査

して昆虫の姿をスケッチしました。そして、そのうえから色鉛筆

をつかって色塗りし、その昆虫をじっとながめて書いた特徴な

どが書かれています。普段から慣れている子どもは、短時間

で何枚も作成していました。

初体験の子ども達はけっこう大変そうにみえましたが。

やり終えたときの表情にはほっとした印象を受けました!

○とれた昆虫たち(2015年8月7日)

今日1日でとれた生き物たちは、カブトムシ、エンマコオロ

ギコアオハナツムリなど全部で35種類でした。

子ども達の奮闘でこんなに多くの種類の昆虫が、水鳥公

園に生息しているのだなとびっくりしました。

2日目 2015年8月8日(土)

○水生生物を探して図鑑書き

さあ2日目がスタートしました。

晴天の中、桐原先生から水槽の持ち方などについて大事な

お話がありました。昆虫かごと、水槽かごは持ち手が違うこと

を説明されました。そもそも昆虫採取のかごと、水生生物の

かごはよく似ていますが、よくよく聞くと違うのですね!

○水生生物採取のはじまり~

桐原指導員から、現地にて水生生物採取の前に、ここは貴重

な鳥の生活場所であり普段は入られない場所という説明があ

りました。また安全上などの大事なお話がありました。そして

水中用のたも網の扱い方から水中生物の採取テクニックが話

されました。

○さあどこにいるのかな~

最初のうちはなかなかみつかりません。

たもを何度も何度も水中に入れてすくっているようすです。

あ~いないよ~とつぶやく子どももいました!

○とれたはずなんだけど~えっいないよ~

たもですくって、確かにとれたはずなんだけど・・・。

姿がみえないよ~。目をこらす子どもです。

う~んいないよ~。このあと気を取り直して再び採取にとり

かかりました。がんばって!!

○水生生物のスケッチがはじまりました

水生生物の採取が終わりました。次のステップは採取した

生物の図鑑作りに入ります。昨日と同様に所定の用紙に

日付、天候、採取した場所など記入します。そのあと生物

の名前を資料等で確認します。

そしてスケッチがはじまりました。

○採取したメダカは専用の小型水槽に移されて観察がされる。

○とれた水生生物(2015年8月8日)

2日目の今日1日でとれた水生生物は、メダカ、スジエビ、

スジヒラタガムシなど全部で16種類でした。

子ども達は一生懸命に暑さに負けずがんばって水生生物

を採取しました!

3日目 2015年8月9日(日)

○水辺の野鳥を観察して図鑑を書き、図鑑をまとめて完成

さあ!最終日になりました。最終コーナーを回るところで

す。子ども達も少し疲れが出ているころと思いますががんばり

ましょう!そして桐原指導員から本日の説明がありました。

○望遠鏡はこうして操作をします~

まず、望遠鏡の操作方法を習います。

みんな先生のお話をよく聞いていますね。

なんといってもちゃんと見えていないとスケッチできないぞ!

○さあ望遠鏡をのぞいて野鳥観察のはじまり~

おっ!はやくもスケッチの手が動いています!

そして奥の女子は遠くの野鳥を観察しているようです。

望遠鏡を見ながらスケッチはなかなか手強いのかも?

○巨大画面で野鳥をクローズアップ!

やりますね~。望遠鏡をのぞくもよし。

巨大画面で野鳥をクローズ!アップ!もよし。

これならスケッチしやすいぞ!

山鳥と違い、水辺の鳥はじっとしてくれますね!なぜでしょう

ね?

○こちらは亀さんです。

うーん。丸太に亀さんが乗っていますね!

やはり亀さんも高いところが好きなのかな?

亀さんがいなくならないうちにスケッチをがんばりましょう!

子ども達も亀さん同様に腰を落としてじっくりスケッチに取

り組んでいます~。

遠いタンザニアではゆっくりゆっくりのことをポレポレと言い

ます。みんなもポレポレでいきましょう!

○いよいよ図鑑の製本にはいりました!

さあ、野鳥観察も完了しました!

初日の陸上昆虫の図鑑、そして2日目の水生生物の図鑑、

今日の野鳥の図鑑をすべて合体して製本作業に入りまし

た!瀬川レンジャーが最後の製本のお手伝いをしています。

今日、見られた鳥などは、チョウヒ、カルガモ、マガモなど全

部で13種類にものぼりました!

初日の陸上昆虫が35種類、2日目の水生生物が16種類。

今日を合わせて合計64種類にもなりました。本当にたくさ

んの種類が観察されました。

○瀬川レンジャーから3日間のまとめと終了式の様子

それぞれの子ども達はこの3日間を短くも長くも感じたのかも

しれませんが、自分の手で生き物図鑑をつくったことは、大き

な財産になり自信にもつながることと思います。

最後までやりとげることが大切とあらためて感じました。

本当に子ども達をはじめ、関わったすべてのみなさまありがと

うございました。おつかれさまでした。


○結びに

この3日間で、多くの陸上昆虫、水生生物、水辺の野鳥等を観

察できたのも、これらの生物がいたおかげです。

子ども達は将来それぞれの道を歩んでいきますが、忘れていけ

ないことは、生き物をいたわる心です。どんな職業についてもこ

れだけは忘れないでくださいね。

どんな小さな命も大切に、きずつけないでいたわりましょう。


最後までごらんくださりありがとうございました!