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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

第23回瀬戸内エコツアー開催!

2015年08月14日
広島 大髙下理恵

休暇村大久野島と共催で実施している瀬戸内エコツアーも今回で23回目を迎えました。

例年夏は海、秋か冬には山で実施していますが、

今年は初めて大久野島で"夏の夜に光るウミホタルと星空"をテーマにエコツアーを開催しました。


17時50分に竹原市忠海港に集合し、

夕暮れ時の瀬戸内海をクルージング。

晴れた瀬戸内海もきれいですが、

夕暮れの淡い色に包まれた瀬戸内海も違った美しさを持っています。

大久野島に着港し、ビジターセンターでウミホタルの発光実験を行います。

講師は忠海歴史民俗研究会の森川和彦さんです。

ウミホタルがどうやって光るのかを学びました。


薄暗くなったところで星空観察です。

最初に見えたものは星ではなく、なんとISS(宇宙ステーション)!

一見星のようですが、あそこに人がいるのかと思うと何とも不思議です。

90分で地球を一周回っているため、実は毎日どこでも見ることができます。

※何時頃どこを通るかはstar2009.jp/iss/から確認できます。

[星空観察の様子]

[真ん中で光るのがISS]

19時半を過ぎると、

一番星、土星、そして月が出てきました。

広島市内では山に囲まれているため、

月は高く昇らないと見えませんが、

島では海面近いところからぼんやり見えてきます。

その色はなんと白でも黄でもなく赤!

夕日と同じ原理で(長いので原理ははしょります。)

大気を通過する光は青い光は届きにくく赤い光が目に届きやすいため、

太陽も月も低い位置にある時は赤っぽく見えることが多いです。

月の模様は国によってウサギに見えたりカニに見えたりと様々。

皆さんは何に見えるでしょうか?

[海面近くでは赤色]

[少し昇ると黄色]

[高くなると白っぽくなります。]

天体望遠鏡を使って土星のリングを観察したり、

肉眼ではうしかい座の一等星アンクトゥルスや夏の大三角形などを観察しました。


最後に大久野島周辺で捕獲したウミホタルを1人ずつ掬って海に放流しました。

日頃夜の海に出かけることは少ないと思いますが、

夜ならではの瀬戸内海の自然に触れるよい機会だったのではないかと思います。

[波打ち際で光るウミホタル]