アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]
環水平アーク 【島根の自然】
2015年07月24日
松江
6月に三瓶山で蝶類の調査に出たときのことです。
調査を終えて空を見上げると、美しい虹のようなラインがかかっていました。
帰ってから調べてみると、環水平アークと呼ばれる気象現象であることがわかりました。
虹が上に凸の放物線を描くのに対し、環水平アークは下に凸の形になります。
したがって「さかさ虹」とも呼ばれるようです。
初めての光景に山で出会えるとは幸運でした。
調査や縦走をするときは東の原の観光リフトにお世話になります。
風がきもちいい!
最近三瓶で見ることのできた蝶類です。
ウラギンヒョウモン ジャノメチョウ
もっといろんなチョウが飛んでいますよ!
三瓶の少し前の様子を知る方にお話では、ここ数年姿が確認されていないウスイロヒョウモンモドキも20年前には数百と見られたそうです。
原因は草原面積の減少や管理手法の変化でしょうか。
。
10年後も変わらぬ生態系が見られるようみんなで三瓶の自然を守っていきたいですね。
☆☆オマケ☆☆
先日三瓶周辺の中国自然歩道にてアナグマに出会いました。
カメラと目が合うと一瞬固まり、そして慌てて逃げていきました。
これがツキノワグマだったらと思うとゾッとしますが...