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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

H27年度 三崎小5年生環境学習「竜串の海と生きもの」

2015年07月02日
足摺宇和海国立公園

今年度も三崎小学校で行われている環境学習が始まりました。

5年生のテーマ「海山川里のつながりを学ぼう!」の今回は「海」の学習。

これから夏に向けてグラスボートやシュノーケリング体験で竜串の海にも出る予定の5年生。

その前に...一体、竜串ってどんな海?どんな生きものがいるの?

黒潮生物研究所の中地さんを講師に迎え、これらを学びました。

 

 

まずは、「竜串の海と生きもの」ということで、土佐清水の海にまつわるクイズからスタート!

土佐清水にあるのは足摺岬or室戸岬?土佐清水市の魚はサバorメジカ?(※)

など様々な2択クイズが出題されましたが、みんなほとんどが正解!

  

続いて、竜串湾にも多く見られる「サンゴのふしぎ」を紹介。

サンゴの骨や小さめの生きたサンゴも観察しました。初めて生きたサンゴに触れてみる子どもたち。

サンゴはイソギンチャクやクラゲと同じ刺胞動物。体の表面に「刺胞」と呼ばれる小さな毒針をもっています。

毒針があると聞いて、あせる子ども達ですが、大丈夫!

とっても小さな毒針なので、触れてもほとんど刺激などはありません。

(ただし、傷口などに触れると悪化することがあるので注意!)

 

その後もサンゴがどうやって成長するのかや、サンゴの天敵であるオニヒトデについても学びました。

ぱっくり2つに割れた標本から、オニヒトデの体のしくみもちょっぴりのぞき見。

 

最後に「海の生きものいろいろ」で、

今度はサンゴ以外の海の生きもののクイズに挑戦。

ウニやヒトデのあし(管足)、竜串で見つかった小さい新種のナマコも観察しました。

 

豊かな海をはぐくむ役割を担うサンゴとそのまわりで暮らす生きものについて、楽しく学べたようです。


 

次回は「グラスボートで見残しへ」。

グラスボートで海中観察し、見残し海岸・竜串海岸でこの地域独特の自然を学びます。

きっと、今回、学んだサンゴや生きものたちが竜串の海で迎えてくれることでしょう。

(※土佐清水市にあるのは「足摺岬」。市の魚は「メジカ(マルソウダ)」です)