アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]
春の自然体験教室「あつまれ!いもむし探検隊」を開催しました!
2015年06月09日5月24日(日)に宮島でいもむし・けむし観察会を開催しました。
できるだけ小さな時から自然に触れてほしいという思いから
3歳~小学生を対象とし、保護者の方もふくめ総勢38名の方が参加くださいました。
桟橋前に集合し、まずはオリエンテーション。
本日の目標はいもむし観察の大前提「いもむしを見つけること!」
そして、「いもむしの大事な役割を知ること」です。
本日の目標やルールを共有した後はチーム対抗いもむしパズルです。
10ピースに分かれたパズルをどのチームが早く完成させられるか!?
頭をひねって完成したのは珍しい"イシカゲチョウ"の幼虫・蛹・成虫です。
今日は見つけられるでしょうか??
今回の講師は自然公園指導員の菊間先生とチョウにお詳しい花見堂先生です。
広い森でいもむしを探すには
食跡や下に落ちたフンなどいもむしサインを見つけるのが近道。
見つけ方、採集の仕方を教わって、いざ宮島の森へ出発です。
「ちょっと耳を澄ましてみよう。」
鳥の鳴き声があちこちで聞こえます。
今は鳥たちの子育てシーズン。
いもむしがたくさんいるこの季節は子育てしやすいんですね。
[いもむしサイン発見!]
葉っぱがないのはいもむしの食痕(食事の跡)。
こういうところを探すといもむしが見つかりやすい。
...と指導したのは最初だけ。
「あ、いた!」「黄色いのがおるよ!」と見つけるわ見つけるわ。
子どもたちの目の良さ、勘の鋭さには驚かされました。
時間が経つと葉についているいもむしだけではなく、
巻いている葉の中にいる虫や落ち葉の下に隠れているゴキブリが気になる子も続出。
中にはイシカゲチョウの成虫を見つけた子もいました。
[今日一番の大型いもむし"イボタガ"発見!]
[葉の中身は何が出てくるか怖いので先生に開けてもらいました。]
公民館では、自分で採ったいもむしをルーペでのぞいて観察です。
目だと思っていたら模様だったり、
足の数、歩き方なんかを見ることができました。
最後に今日の気づきを皆でふりかえり。
人に嫌われがちのいもむし・けむしですが、
実はかわいかったり動きが面白かったり、
葉っぱを食べたり鳥に食べられたりと
色々な生きものとつながりがあることがわかりました。
家に帰っても友達といもむし探しをして、
いもむしファンが増えてほしいなと思います。
[今日見つかったいもむしたち]