アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]
自然公園におけるマナー ~動植物をとらないで!~
2015年05月11日今回は最近あちこちで気になる盗掘に関するお願いです。
4/29に島根県と合同で船通山で希少動植物違法採取防止パトロールを実施しました。
船通山は水に恵まれ、斐伊川の源流にもなっています。
故に野草が非常に多いのですが、残念なことに盗掘も度々報告されています。
カタクリ エンレイソウ
ランやユリのなかまは個体数も少なく、採掘は絶滅の主要因になり得ます。
中には悪気なく綺麗だからと持って行ってしまう方もいらっしゃいます。
しかしそれでは次に訪れる人が見られなくなってしまいます。
カタクリは種から花をつけるまで成熟するまでに7~8年かかります。
軽い気持ちで採取したとしても、回復には長い年月が必要です。
↑三瓶山での採掘の事例
野草は自然の中で見るのが一番綺麗だと思います。盗掘はみんなで防ぎましょう。
==国立公園における動植物の捕獲規制に関する法令==
・国立公園、国定公園の特別地域では指定動植物を許可なく捕獲等は禁止
・国立公園、国定公園の特別保護地区では全ての動植物の捕獲等は禁止
「指定動植物」はそれぞれの国立公園ごとに決められています。
自治体の条例
自治体の条例で捕獲等が禁止されている場合も多々あります。
島根県においても 島根県希少野生動植物の保護に関する条例 が定められています。
(外部リンク:島根県HP)
「国内希少野生動植物種」「国際希少野生動植物種」「緊急指定種」が定められており、
これらの動植物は場所に関係なく許可のない捕獲等は禁止されています。
※指定動植物外でもマナーとして動植物の捕獲等は避けるよう、ご協力お願いします。
乱獲により生態系のバランスが崩れると、生き物たちは住めなくなってしまします。
その他特に気を付けたいマナーを4点挙げました。
国立公園はみんなが利用する場所です。
マナーを守ってより気持ちの良い国立公園にしていきましょう!