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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

【体験教室】 竹のバウムクーヘン&焼きリンゴづくり

2015年02月26日
瀬戸内海国立公園 大林めぐみ

昨年に続いて2回目の大人気プログラムは、まだHPに予定日時しか掲載していないにも関わらず、チラシができあがる前に続々と申込が!あとは毎年頭を悩ませる積雪がないことを祈るのみ・・・でしたが、そんな心配もなく良い天候の中開催することができました。そして、今回の参加者は過去最高の15組53名と大所帯!

バウムクーヘンを作るのにちょうどよい太さ、長さの竹は予めスタッフが用意。どこにバウムクーヘンの生地を付けるのかなど、作業を始める前に簡単にコツをレクチャーします。

このプログラムでは、食材加工斑と火おこし斑に分かれて、同時に作業を行っていきます。

まずは、食材加工斑。

バウムクーヘン生地は、簡単お手軽にホットケーキミックスを使います。生地が少し固いかなと思ったら、牛乳を少しずつ加えて、少し粘りのある位まで調整しましょう。ちょっと大人の味にしたいな、と思ったら洋酒を入れてもいいですし、ココアパウダーを入れてチョコバウムクーヘンにしてもいいですね。

そして、焼きリンゴは芯くり抜き器を貫通しない程度までグリグリと通して、芯を抜き取ります。

その穴に、シナモンと砂糖を混ぜたシナモンシュガー→バター→シナモンシュガーを入れて、最後にバターで蓋をします。焦げ付かないようリンゴの下側にアルミカップを敷いて、アルミホイルでリンゴをくるみます。

【混ぜたり、詰めたりと簡単な作業は小さなお子さんでもお手伝いできます】

さて、こちらは主にお父さんが活躍する、火おこし斑。

下から紙→ワラや枯れ葉のような点火しやすいもの→枝→木と立体三角(円すい状)に組んで、紙に点火します。火は上に伸びていくので上に燃やしたい物がある方が○。また酸素がないと燃えないので、びっちりと組まないようにしましょう。うちわなどで下から風を起こしたり、ワラや枝を少し加えながら火を安定させます。木を組むのが難しい、という方は、バーベキューコンロのように側がついているものならその壁にもたれかけるように組んでもいいですよ。火が安定してからコンロの真ん中に徐々に移動させ、炭を入れ、おこしていきます。

【左下のように炭がおこせればOKです】
火が安定してきたら、バウムクーヘンを巻く竹に各節1~2つ程度ドリルで穴を開けます。これは、節内の空気が熱されて竹が割れるのを防ぎます。(←必ず行いましょう)

そして、生地を巻く部分の竹を炙って、アブラが出てきたら布で拭き取る作業を繰り返し、青竹が薄茶色になれば下準備完了。

この火おこしは意外と時間がかかるのですが、今回参加されたお父さん方はキャンプ経験が豊富なのか、すぐに炭が安定し、食材斑を待つくらいスムーズに作業が終わりました。

さぁ、生地もできたし、竹と火の準備も完了したら、バウムクーヘンを焼いていきますよ!

生地をのせる前に竹を熱して、バターをつけて、熱いうちに生地をのせます。バターをつけると生地が滑るんじゃない?と思うかもしれませんが、バターをつけることでできあがった時に竹から外しやすくなります。

バウムクーヘンを上手く、生地を無駄なく焼くコツは、、、

・竹が熱いうちに生地をつける(ぬるいと生地がつきづらいです)

・竹をクルクル回しながら焼き目がつくまでしっかり焼く(クルクル回すと遠心力で生地が落ちないです)
・時間が経ち、生地が粘ってきたら、適宜牛乳を入れて水っぽくならない程度までのばす

最初は左上のように薄くまばらな生地がだんだんと厚く、ふっくらしだしました。バウムクーヘンづくりは耐久戦になるので、小さな子どもは少し飽きてきますが、親やスタッフの目が届く広場があるので思いきって遊び、またバウムクーヘンづくりに参加したりと楽しんでいました。耐久戦であるが故に、このバウムクーヘンづくりは大人の方が夢中に、そして本気になってきます。(特にお父さんは職人さながら)

焼き始めて早い組で40分程度で完成。(生地の量や火の加減などで変わります)

できあがったら、バウムクーヘンと節の間をノコギリで切り落として、生地の端に包丁を入れ隙間をつくり、外しやすくします。バウムクーヘンに新聞紙を巻き、全体をしっかりと持ち、竹を引き抜く方は竹を回しながらゆっくり抜いていきます。後は包丁で適当な大きさに切れば完成です!

バウムクーヘンに夢中になりすぎてリンゴを忘れがちですが、直火が当たらないよう、また火が均等に入るよう時々回しながらじっくり焼いていきます。ジュワーっと音がして、柔らかくなっていたら食べ頃!

【アツアツできたてのバウムクーヘンはお店ではなかなか味わえません】

そして、今回は炭があるので何か焼きたい物があれば持ってきて下さい、とお知らせしたところ・・・

焼き芋に焼きおにぎり、バナナ、マシュマロ、ポップコーンとおやつどころかお腹いっぱいになるくらい色んな食材を持ってきてくれていました。ピクニックシートを広げて、外で食べると自然とみんな笑顔に。
冬は寒くて外に出たくないなぁ、と思う方も、暖が取れて、美味しく楽しく過ごせるならやってみようかな、と思うでしょう。また、キャンプに行った時、こんなアウトドア料理ができれば、みんなから注目されること間違いなしです!

最近では「火をおこす」ことが減ってきています。こうした火おこしを一度体験し、知っておくと災害時にも役立ちます。電化生活になってきて、火を見る機会の少ない現在の子どもには特に大切な体験だと思います。

※3月の体験教室「五色台カフェ・春の野草ランチ」は現在キャンセル待ち中

******************************4月の体験教室******************************

                  「音で楽しむ森歩き」

昨年10月に台風襲来でなくなく中止となったプログラムを春に。ポカポカ陽気に誘われて森歩き。

時に聞こえてくるのは・・・?こえびカンダダンによる演奏、そして青空ライブをお楽しみに★

日 時:2015年4月29日(水・祝)9:00~12:00

場 所:五色台クラフトハウス(五色台ビジターセンター前駐車場から歩いて木道下りて2分)

参加費:300円/人(保険代込み)

持ち物:歩きやすい服装(雨上がりの後は長靴もあれば便利)、飲み物