アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]
続・ナベヅル
2015年01月07日
松江
明けましておめでとうございます。
松江に来て初めてのお正月を過ごしましたが、毎日のように雪が降っている印象です。
前回に引き続き宍道湖の鳥などの情報です。
宍道湖の湖北では一部の田んぼに収穫後の冬も水を張り、コハクチョウたちに採餌場所を提供しています。
またコハクチョウやカモたちの糞の窒素を利用し、化学肥料を使用しない―いわゆる「循環型農業」や「環境保全型農業」と呼ばれる農法を行っており、できたお米は「湖北はくちょう米」としてブランド化しています。化学肥料だけでなく除草剤や農薬も使っていないそうです。
この場所に来ると必ずと言って良いほど日中コハクチョウたちが集まっています。
雪が浮かぶ田んぼは見るからに寒そうですが、陸にいるよりもこっちの方がいいみたいですね。
載せようか迷いましたが・・・カモ類の糞です。大抵みどり色をしています。
コハクチョウもカモ科に属します。サイズ以外、見た目は変わらない糞をします。
ヌートリアです。農作物や畔(あぜ)を荒らしてしまう厄介な外来種です。
すぐ逃げるので後ろ姿の写真しか撮れません。汽水にも入るのですね・・・
繁殖力が強く、宍道湖周辺の水路でかなり繁殖しています。
このヌートリア駆除のために狩猟免許を取る農家さんにお会いしたことがあります。
また会えましたひとりぼっちのナベヅル幼鳥。でも行動はずっとコハクチョウと一緒です。
今度は天気がよい日に会えてばっちり写真に収めることが出来ました。
移動したようで最後に見たのはクリスマスの日でしたが、どこかで元気にしてると良いなと思います。