中国四国地方のアイコン

中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

第8回 竜串リーフチェック

2014年11月28日
土佐清水
11/8-9に、前週の西海に続き、
今度は土佐清水市竜串で8回目のリーフチェックが行われました。
主催は竜串観光振興会、黒潮生物研究所で、一般のダイバーさんも参加しています。



1日目の午前中はリーフチェックの準備と練習「体験リーフチェック」を行いました。
初めてのダイバーさんにもリーフチェックがどんなものか、
また調査する生き物がどんな所にいるかなどをここで伝授!



【調査ライン設置】

【本番のように調査ラインに沿って魚類など記録】



【底質の見分け方もバッチリに!】

そして、午後からは地域の方も交えた学習会を開催。
黒潮生物研究所の中地さんから竜串のサンゴや環境の変化、
竜串ダイビングセンターの佐野さんから竜串リーフチェックの魅力やその結果について、一般の人にも面白く、楽しくわかるお話しでした。




リーフチェックは基本的なやり方は全世界共通ですが、
地域の独自性もプラスすることができます。
例えば、竜串ではチョウチョウウオ科を細かく記録するなどのオリジナル項目があります。
チョウチョウウオ科にはサンゴのポリプ(※)を主食とする種、雑食の種などに分かれます。

この後、リーフチェック参加者はグループ毎に打合せ。
明日に備えます。




そして迎えた翌日のリーフチェック本番。雨も降る肌寒い日となりました。



【2隻に分かれて出港!】

結果は・・・




台風もありましたが、サンゴに大きな増減は無く、かなり高い被度でした!
ソラスズメダイやチョウチョウウオ(ポリプ食でないもの)が多く観察されたようです。

一方、無脊椎動物はあまり多くの種類は見られなかったようです。
また、ビニールや漁網などのゴミが目立っていたとのこと。
台風で流れてきたものと思われますが、しっかり回収もして下さいました!

これからもサンゴ広がる竜串を色んな方と一緒に見守っていきたいですね。
皆さん、お疲れ様でした。

※ポリプ:イソギンチャクのような小さなサンゴの単位。多くのサンゴはこのポリプがたくさん集まってできています。