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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

【紅葉情報】 屋島南嶺

2014年11月04日
高松
標高の高い山岳地域では、紅葉が9月下旬~10月中旬に始まり、ここ四国の剣山や石鎚連峰も同じ頃に山頂は見頃を迎え、今は麓が色づく頃。
今年は週末に雨が多く、「山に行く機会を逃したー!!」という方に朗報。
平野部~寒霞渓(標高700m位)は今からが見頃です!
少しずつではありますが、移り変わる紅葉情報を随時掲載していきますので
ぜひ参考にご覧頂き、お出かけください。

では、今の屋島を少しご紹介。

【駐車場西側展望地】

山上駐車場から徒歩1分のところにある展望地からは、北嶺と木々の間から備讃瀬戸を望むことができる展望地。
ここでは記念撮影が多く行われており、その証拠に撮影台も常時置かれています。
ここから北嶺斜面をよーく見ると・・・



ウバメガシの緑一色かと思いきや、広葉樹の赤~橙~黄色が点描のように見えます。
普段は色濃い緑のウバメガシが主役の屋島ですが、この時期からは染まるヤマザクラやハゼ、ウルシなど広葉樹の存在感が増してきます。

少し歩いて、屋島城址展望地ではサザンカが咲き始め、紅葉も始まりました。
ただ、サクラは葉が橙~茶色くなり散りかけなので、紅葉を見る、というよりは多島海景観を楽しむことがメインかもしれません。


【屋島城址】

見頃になったサザンカに近づくと、何やら不穏な音が。。。


【!!!大きなスズメバチ】

写真を撮っていてもスズメバチは気にもせず、蜜採取に夢中のよう。
近くに巣は見られなかったので、どこか林内からやってきたのか。。
スズメバチは終齢幼虫の大きく発達した唾液腺から分泌される栄養液がエサなのですが、栄養液が不足したり、終齢幼虫が育っていない時には糖質を多く含む花蜜などで栄養を補うそうです。
もし、「・・・ブーンッ」と大きな羽音と大きなハチが見えたら、その場からそーっと離れましょう。

屋島山上水族館からは、遠足で訪れている園児や小学生の楽しそうな声が聞こえてきました。先週末には、お遍路さんをはじめ、幼稚園~小学生までを乗せた大型バスが20台近くあり、秋の行楽シーズン真っ只中。

そこから獅子の霊巌に向かう途中には・・・



イロハモミジが色づき始めました。
真っ赤に染まったモミジもきれいですが、始まり時期に見られる緑~黄~赤へと変化する様をみるのもいいですねぇ。


【獅子の霊巌】
ここから眺める多島海景観は本当にきれいで、写真を撮る時にススキや紅葉を入れるとより季節感が表れます。

徐々に深まる秋。
皆さんのオススメ紅葉スポットはどこですか?
またスッキリとした秋晴れの下、瀬戸内海の景観もぜひお楽しみ下さい★