アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]
三瓶山の火山活動について
2014年11月04日
松江
紅葉が盛りの三瓶山を巡視することができました。
良い時期とあって多くの方が登山されています。
室ノ内底を囲む男三瓶と女三瓶の構図
カルデラ地形になっています
室ノ内底はオレンジ色に紅葉したクヌギとカシワが広がっています
左奥の山が女三瓶です
室ノ内池付近に「鳥地獄」という箇所があります。
看板のあしもとには噴気孔があります。
今ではほとんど二酸化炭素は出ていないようですが、昔は鳥が死ぬほど噴気があった一帯なのでしょうね。
三瓶山は火山です。
カルデラ地形や噴気孔を見ることができ、周囲には温泉もたくさんあります。
三瓶山の噴火活動について書いておこうと思います。
気象庁の選定する活火山*は全国に110ありますが、
中国・四国地方では阿武火山群と三瓶山の2火山のみとなっています。
三瓶山は1万年以内に噴火活動を少なくとも3回はしているようです。
三瓶山は気象庁の常時監視対象とはなっておらず、今のところ大丈夫、と言って良いと思います。
※活火山とは
「概ね過去1万年以内に噴火した火山及び現在活発な噴気活動のある火山」
(火山噴火予知連絡会 2003年再定義)
今のところ噴火を心配する必要は無いと思いますが、有事に備えて知識を仕入れておくことは重要です。
気軽に登山が楽しめることで人気の三瓶山ですが、事前に情報を集め、準備は怠らずに登りましょう。