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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

大山 秋の一斉清掃

2014年10月22日
米子
大山では春と秋の年2回、関連する団体や一般ボランティアの皆さんによる
一斉清掃が実施されています。
昭和52年から始まるこの運動は、
みんなでゴミ拾いをし、大山をきれいにしようという目的の他に、
ゴミの持ち帰り運動を多くの方に理解して頂く機会でもあります。

今年は10月19日(日)に、大山山麓のさまざまな場所で
秋の一斉清掃が実施されました。
私は鏡ヶ成(江府町御机)での活動に参加し、
外来植物の抜き取り作業をボランティアの皆さんと一緒に行いました。

外来植物とは、本来その場所にいなかったものが人間の活動によって侵入し、
もともと在来していた生きものの生息環境に影響を与えるなど
問題が指摘されているものです。
例年、秋の一斉清掃では、外来植物の抜き取り作業も並行して行われており、
鏡ヶ成では、ブタナの抜き取り作業を行いました。


始めに、鳥取県日野振興センター自然保護監視員さんから、
外来植物についてのお話を聞きました。


その後、鏡ヶ成野営場内に広がる外来植物のブタナの抜き取り作業を
皆さんと一緒に行いました。


地面に放射線状に張り付いたブタナの根生葉抜き取る作業は、
なかなか根気のいる作業ですが、
参加者の皆さんは黙々と作業をされていました。


今年も皆さんのご協力のおかげで、作業を行うことができました。
人間活動の影響で外来植物と呼ばれている植物たちですが
そんな植物たちのことを知って関わっていくことが、大切だと感じました。


午後からは、参加頂いた皆さんと一緒に鏡ヶ成にある象山を散策しました。
この秋一番と言っても良い程の秋晴れの中、
紅葉も始まっている象山を歩きながら、講師の方の自然解説を聞き、
楽しい時間を過ごしました。

講師の方からは、鏡ヶ成の植物や野鳥のお話、
また、渡りをする蝶であるアサギマダラについてなど
資料を交えて貴重なお話を聞かせて頂きました。


講師の先生は、たくさんの写真や図を使って、
楽しく分かりやすく鏡ヶ成の自然についてガイドして下さいました。


休暇村奥大山の方からは、鏡ヶ成の草原景観を保全するための
活動についてお話をして下さいました。

いよいよ鏡ヶ成では紅葉シーズンの本番を迎えます。
皆さんもぜひ、秋晴れの日に鏡ヶ成に向かわれてはいかがでしょうか。