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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

2014年10月07日
松山
みなさん、こんにちは。
台風18号が過ぎ、秋晴れの空が広がっています。

先日今治方面へ行って来ました。
蛇池湿地では秋の花や虫たちを見ることが出来ました。
まず見つけたのは、小さなトンボです。

○ヒメアカネ♂ トンボ科
「ヒメ」といのは小さいという意味があり、アカトンボの中でも
小型のトンボなのでヒメアカネという名前が付いています。
顔の部分が青白いのが特徴的です。


○ナツアカネ♂ トンボ科
秋と言えばアキアカネですが、ナツアカネというトンボもいます。
全体的に赤色が多く、顔の先から尾まで赤いトンボです。


○ミヤマアカネ♀ トンボ科
翅の先端より内側に褐色の帯があるのが特徴的です。
今回は3種類のアカトンボに出会うことが出来ました。

湿地性の植物は独特なものが多く、見ていて飽きません。

○コバナノワレモコウ バラ科
湿地に生えるバラ科ワレモコウ属の植物で、
8月~10月頃に先の方から開花していきます。

○ナガボノアカワレモコウ バラ科
コバナノワレモコウより少し大きく、紅紫色をした花をつけます。


○サワヒヨドリ キク科
湿地に咲くヒヨドリバナの仲間です。
ヒヨドリが鳴く頃に咲くので、ヒヨドリバナ
という名前が付いたそうです。

秋と言えば、秋の七草です。
ハギ・ススキ・クズ・ナデシコ・
オミナエシ・フジバカマ・キキョウの七草です。

万葉集の山上憶良(やまのうえのおくら)が詠んだ歌から、
秋の七草が親しまれるようになったとされています。
「秋の野に 咲きたる花を 指折り(およびをり)
 かき数ふれば 七種(ななくさ)の花
 萩の花 尾花葛花 撫子の花 女郎花 また藤袴
 朝貌(あさがお)の花」

外に出かけられたときは、秋の七草を探してみて下さい。