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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

宮島の生き物 

2014年09月18日
広島
先日弥山に登った時に出会った生き物を少しご紹介します。

宮島といえば、シカとサルをイメージする方も多いと思いますが、
現在サルを見ることは殆どありません。
元々宮島にニホンザルはいませんでしたが
1962年に観光振興と学術研究が目的でニホンザルを移入。
弥山の獅子岩周辺で飼育されていましたが
百数十頭に増え、ハナレザルも出てきたため、
5年前から捕獲を始め、
殆どのサルは愛知県の日本モンキーセンターに移送されました。
ハナレザルはまだいるものの、
獅子岩周辺でニホンザルを見かけることはありません。

なのですが…先週若いオスザルが出没!
お弁当を食べている時ですが
特に食べ物を欲している様子もなく、
ご覧のとおりかな~りリラックスした様子でした。
たまには誰かに会いたくなったのでしょうか?







そして、道中でよく見かけるのがニホントカゲ。
天気がよい日は岩の上などに出てひなたぼっこをしています。

[ひなたぼっこ中のニホントカゲ]
長いしっぽに体の光沢が気持ち悪い!という方いるかもしれませんが、
よく見てください!
こんなに愛らしい瞳をしています。
かわいいですね♪
警戒心なく近づけば逃げません。




さらに嫌われ者の生き物をご紹介しますと…こちら。


体長4~5cmはある黒い生き物。
そう、ゴキブリです!


こちらは大型のオオゴキブリです。
嫌われ者のゴキですが、
実は日本にいるゴキブリの殆どが森に住み、
朽ち木や落ち葉を食べるいいやつ(分解者)なのです。
彼らがいる森は自然豊かだともいえます。
家で見かけるゴキのような機敏な動きもないため
気持ち悪さもありません。

因みに家でよく見かけるゴキは
クロゴキブリやチャバネゴキブリなど外来種が多いです。
「ゴキ=汚い!」と一緒くたにしないでくださいね。