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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

【象頭山】 森林浴をしてみませんか?

2014年09月12日
高松
荒天続きの夏が終わり、朝晩は20℃をきる涼しさになりました。
晴れた日中はまだ少し汗ばむ位ですが、風は心地よく清々しい秋の気配を感じるこの頃。
季節の移り変わりを感じながら、森林浴に出かけませんか?

今回は象頭山(標高538m)をご紹介。
象頭山(ぞうずさん)と言われても「・・・?」な方が多いかもしれませんね。
では、金刀比羅宮といえばお分かりでしょうか。
年を通して、多くの人が参拝する金刀比羅宮は象頭山中腹にあります。
善通寺市~琴平町一帯には、大麻山(おおさやま・616m)~象頭山~~愛宕山(あたごやま・239m)が連なり、山頂部が平坦な台地状をしています。
遠望すると象の頭に似ていることから「象頭山」とも呼ばれ、国指定名勝・天然記念物や香川県鳥獣保護区にも指定されています。

今回のオススメ森林浴は象頭山中腹・本宮~奥社の金刀比羅宮社叢です。
まず、賑やかな表参道785段の石段を登り、本宮に到着。


【金刀比羅宮御本宮】

御祭神は大物主神と崇徳天皇で、農業、殖産、医薬、海上守護の神として古来から崇められています。
それを表すかのように、本宮には船舶関係のものが多く見受けられます。
ここでお参りをして、本宮から奥社・厳魂神社はうっそうとした常緑の参道が約1㎞、平坦な道を交えた石段583段が続きます。

鳥居をくぐり抜けると真井渓(まないだに)に流れる水音が聞こえ、そこから先は本宮参拝者の声も聞こえなくなり、風に揺れる木々や野鳥の声のみとなってきます。


【木陰の空気はひんやりと澄んでいました】

奥社までの間には、天孫降臨の武勇の神様・武雷尊(たけいかづちのみこと)や八幡様として広く祀られている誉田和氣尊(ほんだわけのみこと)が祀られている常磐神社や紅葉谷の白峰神社など見どころや参拝所もあります。


【菅原神社】
御祭神は学問の神様・菅原道真公。

社叢では、青々とした常緑樹やモミジやツバキなど季節に色を添える樹木、また大きなクスノキやムクノキ、カゴノキなどが見られ、シダ以上の植物約900種ともいわれる豊かな森の様相が見られます。
この常緑広葉樹と落葉広葉樹が混交する多様な森は香川県内でもあまり見られず、瀬戸内海国立公園第1種特別地域に指定されているほど貴重な場所なのです。
それゆえ生息する生き物も豊かで、ここではムササビも見ることができるそう。


【ゆっくりと歩いてみましょう】

森に囲まれた参道は、夏は木陰に、冬は防風林となり、参拝者が奥社まで辿り着けるよう標してくれたかのようです。
こんな場所では、自然に流れる音に耳を傾けながら急がず、ゆっくりと、深呼吸しながら歩いてみましょう。
石段が続き、急になり始めると、いよいよ奥社へと辿り着きます。


【奥社・厳魂神社(いづたまじんじゃ)】
元は威徳殿といわれ、絵馬殿の付近に鎮座されており、後に厳魂神社と改称、明治38年に現在の場所に遷座されたそうです。
厳魂神社には、金刀比羅本教教祖・厳魂彦命が祀られています。

そして、ここからの景色は奥社まで参拝したご褒美。

【讃岐平野一望】

参拝者の皆さんは、ここからの景色に見とれ、写真を撮る人が殆どでした。
帰りの道中では、「なんだかスッキリした感じしない?」と
若い方~年配までみなさん口々にしながら、また森の中を楽しみながら下宮していきました。

人によってさまざまなリフレッシュ方法がありますが、まだ森林浴を試したことがない!という方にはぜひオススメの象頭山です。

【コースタイム】
 表参道入口~約30分~本宮~約30分~奥社(ゆっくり往復だと約2.5時間)
【最寄りの見どころ・文化施設】
 ・表書院 円山応挙、森寛斎、邨田丹陵など障壁画を常設展示
 ・奥書院 伊藤若冲の障壁画は作品保護のため通常一般非公開ですが、
       現在11月下旬まで公開展示中。
 ・宝物館、高橋由一館、図書館など
 ・旧金比羅大芝居金丸座 1835年に建てられた日本最古の芝居小屋
【アドバイス】
 ・飲み物は早めに確保。(商店通りを過ぎると自動販売機もなくなります)
 ・歩きやすい靴を選びましょう。
  (石段は踏面が狭く、段差の大きい所があります)