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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

【瀬戸内海】 そうだ、海に行こう

2014年08月08日
高松
香川ではカラッ梅雨だったにも関わらず、夏休みに入った頃から天気はイマイチ。
それでも夏はあっという間に過ぎ去ってしまいます。
で、夏を満喫するには・・・?となると
「・・・そうだ、海に行こう」
水遊びは夏こそ楽しめる最高のアクティビティ!
そんな海水浴から海岸生き物観察ができる場所、展望地は山だけじゃない!実はオススメ展望地などをご紹介。


【干潮時の有明浜(観音寺市)】

遠浅で海水透明度も高い海水浴場として人気の有明浜。
干潮時に砂紋の後を辿ると、遠浅の広さを実感できます。
市街地からも近く、海の家や駐車場も完備されているので便利。
すぐ近くには銭形砂地や青々とした老松の映える琴弾公園もあって、木陰でのんびりと過ごすこともできます。
そして、色を添えるのは松だけではありません。


【青紫色の花をつけたハマゴウが満開】

有明浜は香川県内屈指の海浜植物群落地としても有名で、その植物種類も豊富。
今の時期はハマゴウだけでなく、ネコノシタの黄色く染まったお花畑も見頃です。


【干潮に移りゆく有明浜(江甫草山から)】

遠浅だと小さな子どもも安心して遊べます。
この日も引き潮になると、子どもから年配までがマテ貝などを採りに集まってきて、潮干狩りスポットとしても人気があります。

松のある白砂青松といえば、ここも外せません。


【津田の松原(さぬき市)】

津田の松原は県立琴林公園にも指定されているので、大きな松の間を通り、赤い橋を渡ったりとお散歩もいいですね。
また、ここも毎年多くの海水浴客で賑わう人気海水浴場。
海の家なども多く出店しているので便利良しですが、土日になると駐車場はほぼ満車になりますので係員の誘導に従って下さい。
写真手前にある水路は海水が入ってくるので、満潮になると小魚などが入ってくるので、泳ぎに飽きたら観察してみてはどうでしょう。


【大島(高松市)】

離島になると、海水透明度の高さと海岸生物の種類、大きさは抜群です。
奥の岩場には大きなヨロイイソギンチャクが見られ、指をそっと入れると吸い付く感じがなんとも言えません。
引き潮時には、あちらこちらで打ち上げられているクラゲの姿もなかなかのものです。
特にはアメフラシも。


【琴反地(直島)】

ここも生き物観察にオススメの海岸です。
砂泥地~磯と海岸環境が変化するので生息する生き物の違いもよく分かり、また他と比べてもヨメガカサやカメノテなどが大きく見応えがあります。
少し陸に上がると水路ではアカテガニなども見られます。


【弁天島~中余島~小余島~大余島の陸繋島(小豆島)】

人気観光スポット、通称エンジェルロード。
干潮になると4つの島が砂地で繋がり、歩いて渡ることができます。
(大余島は私有地ですので許可なく入島することはできません。)
恋人の聖地として有名ですが、シーカヤックをする人や磯でカニやエビなど探したりする親子も見られ、憩いの場所としても親しまれています。

遊ぶだけでなく、眺めるだけでもいいのも海。


【瀬戸大橋を一望(本島)】

江戸末期から残る伝統的建造物や塩飽水夫の名残が感じられる本島での観光の合間には、瀬戸大橋が一望できる場所がいくつかあります。
バスではあっという間に通り過ぎてしまうので、レンタサイクルで島内周遊するのがオススメ。(ただし、急坂があるので、体力と相談してください)
また、本島には快水浴100選の中でも特に優れた「島の部特選」に選定された泊海水浴場もあります。


【鳴門大橋を一望(千畳敷展望地)】

静かな瀬戸内とは違い、速く力強い印象を受ける鳴門海峡。
播磨灘と紀伊水道からの潮流がぶつかることで起きる大きな渦潮も見られ、一足違った海の様相が見られる場所です。
ベストタイミングで渦潮を見たい方は、渦の道HPより潮見表をご確認下さい。

「海は塩でベタベタするから嫌」という人もいますが、海岸にはそれぞれ違った雰囲気や特徴があります。
メジャーな海岸に行くのも良し、自分のお気に入りの海岸を見つけるのも良し、またアクティビティによって決めるのも良しです。
海に行って、夏を思いっきり満喫してくださいね。

【みんなでマナーを守りましょう】
・遊泳禁止区域では泳がない。(潮流が速く流される危険性も!)
 (幼い頃に遊泳区域でも潮に流されたことがあります・・・)
・バーベキューなど火気を扱う場合は、管理者に事前確認しましょう。
・ゴミは必ず自宅まで持ち帰りましょう。
・周りの利用者にも気遣い、騒音など迷惑行為はやめましょう。


【1人1人の気遣いできれいな海を残しましょう】