アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]
第3回パークレンジャー講座 初夏のおさかな観察会
2014年07月14日
松江
先日「第3回パークレンジャー講座 初夏のおさかな観察会」と題して自然観察会を行いました。今回は島根県・隠岐の海士(あま)町で運航している海中展望船「あまんぼう」に乗船して、海の魚の様子を観察しました。
観察会の講師は新中自然保護官が務めました!その様子をお伝えいたします。
おさかな観察会当日は快晴。参加者も一般の方から子供連れのご家族まで30人以上にご参加いただきました。
まずは船の上で景色を見ながら国立公園の説明を行います。
隠岐の成り立ちや、海の環境の特徴などを紹介する新中保護官。
次に、魚についての豆知識をクイズ形式でレクチャーです。
新中自然保護官からのおさかなクイズに答えてみましょう。
●子育て熱心なサカナ
ウミタナゴは他の魚とは少し違った子育てを行います。どのような子育てを行うのでしょうか?
① おなかの中で子育て
② 口の中で子育て
③ 岩に隠れて子育て
正解は①「おなかの中で子育て」でした。
多くの魚は卵を産みますが、ウミタナゴは卵を体内で孵化させて、半年間おなかの中で育てた後、稚魚を産みます。これを卵胎生(らんたいせい)というそうです。生まれてくる子供は5cmを超える大型のものもいるそうです。このような子育てをすることによって子供の生存確率を上げ、より確実に子孫を残すことができます。
●変身するサカナ
クロダイという魚がいますが大きくなるとどのような変化をするでしょうか?
① 色が赤く変わる
② オスがメスになる
③ 食べるものが変化する
正解は②の「オスがメスになる」でした。
クロダイはタイの仲間でチヌとも呼ばれているサカナですが、10cm前後の時はすべてオス、15~25cmは中性の状態、30cmを超えると多くがメスに変化するようです。大きなメスがたくさんの卵を産むことで、子孫を残していこうとするクロダイの生き残り戦略です。
●しましまのサカナ
イサキとイシダイの写真がありますが縦しまはどちらでしょうか?
① イサキ
② イシダイ
正解は①の「イサキ」です。
サカナのしま模様は魚の頭を上にした状態の模様をいいます。つまり、イサキが縦しまで、イシダイが横しまになります。どちらの魚も大きく分けるとスズキという魚の仲間に分類されます。世界中にいる約2万5千種の魚のうち、1万種はスズキの仲間に分類されます。スズキが多いのは人間だけではないようですね。
●空飛ぶサカナ
トビウオはどのくらいの距離を飛ぶことができるのでしょうか?
① 5m
② 50m
③ 500m
正解は③の「500m」です。
島根県の県魚になっているトビウオですが、夏にかけて産卵のために日本海を北上します。日本国内で30種のトビウオが確認されています。水面から高さ3~5m、距離は500m以上滑空する場合があるそうです。
さて、みなさんはどれくらい正解できましたか?
このような小さな子供さんから大人の方にも楽しい話を聞きながらあっという間に目的地の「三郎岩」に到着です。
写真の左側から順番に太郎・次郎・三郎と3つ並んで「三郎岩」と呼ばれています。
ここが海中遊覧船あまんぼうのお魚観察ポイントになっているところです。
さて、ここからは船底に設けられたのぞき窓から魚の様子を観察です。
どんな魚が見られるのかスタッフや新中保護官が解説していきます。この日見ることができたのはクロダイ、イシダイ、マダイ、ササノハベラ、スズメダイ、イサキなどでした。クロダイは船から餌を撒く「パクパクタイム」に合わせて船を追いかけて泳ぐほど、よく慣れた様子でした。
帰りの船のなかでもおさかなクイズで盛り上がりました。しかし、楽しい時間はすぐに過ぎていくもので、新中自然保護官曰く「用意した話を全部話せず残念」とのことでした。ご参加いただいた皆様ありがとうございました。次回は隠岐の島町でシーカヤックを使った自然観察会を計画しています。皆様ぜひご参加ください。
観察会の講師は新中自然保護官が務めました!その様子をお伝えいたします。
おさかな観察会当日は快晴。参加者も一般の方から子供連れのご家族まで30人以上にご参加いただきました。
まずは船の上で景色を見ながら国立公園の説明を行います。
隠岐の成り立ちや、海の環境の特徴などを紹介する新中保護官。
次に、魚についての豆知識をクイズ形式でレクチャーです。
新中自然保護官からのおさかなクイズに答えてみましょう。
●子育て熱心なサカナ
ウミタナゴは他の魚とは少し違った子育てを行います。どのような子育てを行うのでしょうか?
① おなかの中で子育て
② 口の中で子育て
③ 岩に隠れて子育て
正解は①「おなかの中で子育て」でした。
多くの魚は卵を産みますが、ウミタナゴは卵を体内で孵化させて、半年間おなかの中で育てた後、稚魚を産みます。これを卵胎生(らんたいせい)というそうです。生まれてくる子供は5cmを超える大型のものもいるそうです。このような子育てをすることによって子供の生存確率を上げ、より確実に子孫を残すことができます。
●変身するサカナ
クロダイという魚がいますが大きくなるとどのような変化をするでしょうか?
① 色が赤く変わる
② オスがメスになる
③ 食べるものが変化する
正解は②の「オスがメスになる」でした。
クロダイはタイの仲間でチヌとも呼ばれているサカナですが、10cm前後の時はすべてオス、15~25cmは中性の状態、30cmを超えると多くがメスに変化するようです。大きなメスがたくさんの卵を産むことで、子孫を残していこうとするクロダイの生き残り戦略です。
●しましまのサカナ
イサキとイシダイの写真がありますが縦しまはどちらでしょうか?
① イサキ
② イシダイ
正解は①の「イサキ」です。
サカナのしま模様は魚の頭を上にした状態の模様をいいます。つまり、イサキが縦しまで、イシダイが横しまになります。どちらの魚も大きく分けるとスズキという魚の仲間に分類されます。世界中にいる約2万5千種の魚のうち、1万種はスズキの仲間に分類されます。スズキが多いのは人間だけではないようですね。
●空飛ぶサカナ
トビウオはどのくらいの距離を飛ぶことができるのでしょうか?
① 5m
② 50m
③ 500m
正解は③の「500m」です。
島根県の県魚になっているトビウオですが、夏にかけて産卵のために日本海を北上します。日本国内で30種のトビウオが確認されています。水面から高さ3~5m、距離は500m以上滑空する場合があるそうです。
さて、みなさんはどれくらい正解できましたか?
このような小さな子供さんから大人の方にも楽しい話を聞きながらあっという間に目的地の「三郎岩」に到着です。
写真の左側から順番に太郎・次郎・三郎と3つ並んで「三郎岩」と呼ばれています。
ここが海中遊覧船あまんぼうのお魚観察ポイントになっているところです。
さて、ここからは船底に設けられたのぞき窓から魚の様子を観察です。
どんな魚が見られるのかスタッフや新中保護官が解説していきます。この日見ることができたのはクロダイ、イシダイ、マダイ、ササノハベラ、スズメダイ、イサキなどでした。クロダイは船から餌を撒く「パクパクタイム」に合わせて船を追いかけて泳ぐほど、よく慣れた様子でした。
帰りの船のなかでもおさかなクイズで盛り上がりました。しかし、楽しい時間はすぐに過ぎていくもので、新中自然保護官曰く「用意した話を全部話せず残念」とのことでした。ご参加いただいた皆様ありがとうございました。次回は隠岐の島町でシーカヤックを使った自然観察会を計画しています。皆様ぜひご参加ください。