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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

初夏

2014年05月20日
松山
こんにちは。

晴れた日の日中は暖かくなってきました。たまに雨が降ると気温差が大きく、寒く感じるときもあります。まだ朝晩も冷えるので体調管理に気をつけてください。

晴れの日を見て外に出かけています。
5月9日は笠松山へ行ってきました。平成20年に山火事により消失した、植生の回復状況を見るために巡視に行ってきました。

暖かくなり木々が茂り始めていますが、遠くからでも土の部分が見えています。

GWを過ぎ、暖かい日が続き昆虫たちが増えてきています。笠松山に登ると、まず見つけたのはトンボです。集団になって飛んでいました。そろそろ、トンボが色々なところで見ることが出来るようになっていきますね。


火事で焼失した部分には植樹された木々がありますが、まだ岩肌が見えるところもあります。尾根沿いが遊歩道となっており、植樹された木々が茂っているのがわかります。


遊歩道の周りには焼けた木々があります。


下草にはシダ類が多く見ることが出来ました。徐々にシダ以外の草花が増えていくと思います。

5月13日は今治市の東予休暇村近くの蛇越池にも行ってきました。湿地もあり夏には湿地特有の植物を見る事が出来ます。


手前側は湿地になっていて、奥に池があります。木道があるので湿地の中を見て歩くことが出来ます。今は食虫植物のモウセンゴケが成長途中でしたが、見ることが出来ました。他にも、ニガナやニワゼキショウなどの植物が見られ、花の蜜を吸おうとチョウも飛んでいました。


左:ニガナ キク科
  5枚の花びらで、花の先端がギザギザなのが特徴的です。
右:ニワゼキショウ アヤメ科
  花全体は薄紫色をしていて、花の左に球形の果実が付いています。
場所によって花の色が違うので、ぜひ見てみてください。


左:シオヤトンボ♂ トンボ科
  シオカラトンボに似ていますが、目が水色がかっており腹部が少し太めです。
右:ベニシジミ シジミチョウ科
  ニガナの蜜を吸っている、春型のベニシジミ。夏型は色が黒っぽくなります。

もっと暑くなっていけば植物も虫も増えていくので、今後も蛇越池を紹介していきたいと思います。

そして、休暇村で松の木の松食い虫調査を行いました。松食い虫に寄生されると枯れてしまいます。枯れてしまった松の撤去と健康な松を守るために、調査してきました。私にとっては久しぶりの調査でしたが、終わると達成感がありました。

まだまだ、わからない植物・昆虫ばかりなのでどんどん勉強して覚えていきたいと思います。これから日に日に暑くなりますが、外に出るときは暑さ対策を十分にして出かけてください。