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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

【体験教室】 竹バウムクーヘン&焼きリンゴ作り

2014年02月27日
高松
今年は例年よりも強い寒波が続き、五色台では毎週のように降雪がありました。
体験教室実施日の2月16日も2日前にかなりの降雪があったため、どうなることかと思いましたが、翌日には路面の雪がほぼ溶けたことで実施できるように。
今月の体験教室は『竹バウムクーヘンと焼きリンゴ作り』
広報を出した2ヶ月前には約20名のキャンセル待ちが出るほど、
皆さんに興味を持っていただいた初プログラムです。

このプログラムのように焼き炭を使う場合はスタッフが予め用意するのですが、
今回は参加者に火熾しから行って頂きました。


【スタッフから手ほどきを受けます】

細めの薪と新聞紙を使って着火しやすいように組み、
あとは火が安定しやすように薪を投入していきます。
薪もただ入れてしまうのではなく、燃えるには酸素が必要なので、
三角錐のような形に薪を組みながら火を安定させていきます。


【最初はこんなふうに・・・】

【どんどん燃えて火が安定しました!】

最近はオール電化になっていくこともあり、火を使う機会があまりないようです。
便利になる世の中ですが、こういった火を熾す手順を知っておけば何かあった時に役立つと思いますし、またお子さんには火の怖さも知ってもらえる機会だと思います。
そして、生地づくり斑はというと・・・。


【リンゴと生地の準備中】

リンゴは串で数カ所穴を開け、下まで貫通しないように芯をくり抜きます。
100円ショップでも芯抜き専用調理具があるので、それを使うと簡単です。
くり抜いた中にバターとシナモンシュガーを交互に詰め、
1番上にバターで蓋をすれば下準備終わり。


リンゴ下部が焦げないようにアルミカップ2枚敷いて、
その上からアルミホイルでくるめば準備OKです。
バウムクーヘンの生地はホットケーキミックスを使って簡単にできます。
もう少し工夫をしたい方はアーモンドプードルを加えたり、洋酒など入れてもいいですし、「本格的な生地で作りたい!」という方はインターネットを検索して頂ければ生地のレシピが見つかりますよ。

生地づくりができた頃、火熾し斑はバウムクーヘンを焼くための準備中。
竹はお子さんでも持ちやすい太さで、長さは1.2m程度(5節か7節分くらい)あれば十分です。
竹は炙る前に高温による破裂を防ぐために節を抜いておくか、
キリなどを使い1節毎に穴を開けておきます。
炙っていくと竹の油分が出てくるので、布で拭いてきれいにします。


【だんだんと竹の色が・・】

【こんなふうに薄茶色になります】

これくらいの色になれば、生地をのせて焼いていきます。
最初はなかなか竹に生地が定着しませんが、焼く→生地を掛けるを5回ほど繰り返すとそれっぽく見えてきます。


【最初はこんな感じですが・・・】

【バウムクーヘンらしくなってきました】

コツは火から下ろした竹が熱いうちに生地を薄く付けること、
そして焼き色がつくまで竹を回しながらしっかり焼くことです。
熱いうちだと予熱で生地が定着しやすく、
また薄く付けてしっかり焼き色を付けることで生焼けを防ぎ、
バウムクーヘンの特徴である年輪模様をつけることができます。
参加者の中には菓子職人さながらに上手く焼いていくお父さんもいました。
そういえば、リンゴはというと・・・。



バウムクーヘンに夢中になりがちですが、均等に火が通るよう回しながら
様子を見ていきます。
火にかけて30分くらいすると煮立ったような音と湯気が出て、
火箸で掴んでリンゴが柔らかくなっていれば完成です。
そして、生地がなくなるまで焼き続けたバウムクーヘンもできました!


【バウムクーヘン完成!】

そのまま抜くのは大変なので竹の片側をノコギリで切り落とし、
生地が外れやすいようにバウムクーヘン両側を少し切り取り、
ぐっと押さえながら慎重に抜きます。
この時も生地が生焼けだと崩れやすくなるので、じっくりと焼いておきましょう。
切り分ける時も潰れてしまわないように包丁の刃先を使って切れば・・・




【リンゴも一緒にいただきまーす♪】

約30~40分程度の焼き時間で写真の大きさ位のバウムクーヘンができます。
ひたすら生地を付け、じっくり回しながら焼くという単純作業ですが、
できあがっていくバウムクーヘンを見ていくと心躍りますよ★
今回、参加者には焼きたいモノがあれば持ってきてくださいと伝えていたので、焼き芋やじゃがバターなども一緒に作るグループも。
バーベキューコンロを使ってできるおやつ作りなので、いつものアウトドア料理のレパートリーに加えてみてはいかがでしょうか。

********************3月の体験教室********************
          『巣箱づくり&野鳥観察会』
バードウォッチングだけでなく、巣箱を作って自宅の庭に付けて
野鳥をよんでみよう。
日 時 : 2014年3月23日(日)9:00~12:30
場 所 : 五色台クラフトハウス
    (ビジターセンター前駐車場から木道を歩いて3分)
参加費 : 100円/人+巣箱1セットにつき600円
持ち物 : 汚れてもいい服装、寒さ対策(暖かい飲み物など)
     あれば双眼鏡、野鳥図鑑