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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

出前講座①「瀬戸内海の恵み」

2014年01月30日
広島
江田島市立鹿川小学校5年生を対象に
環境総合学習「瀬戸内海の過去・現在・未来」の1コマをいただき出前講座を行いました。
テーマは「瀬戸内海の恵み」と「瀬戸内海が抱える問題」です。

[アクティブ・レンジャーって何者?からスタート]

まずは私たちが生きるために必要なものを子どもたちに訊いてみました。
「食べ物!」「水!」「住む家!」「着る物!」
確かにどれも必要です。
「では今から5分息を止めてみましょうか。」
みんな必死で息を止めていましたが、1分ほどでギブアップ。
目に見えないですが、“酸素”がなければ私たちは生きることができません。
その酸素、酸素を作り出す植物も地球上には元々なかったもの。
一体どこから発生したのでしょうか??

答えは43億年前に誕生したとされる“海”です。
海の何から発生したのでしょうか?
「ワカメ!」「コンブ!」「ヒジキ!」
さすが島の子どもたち!
海にある植物“海藻(海草)類”はよく知っています。
海藻以外の植物“植物プランクトン”は馴染みがなかったようですが、
植物プランクトンがいなければ他の生き物は生きられないこと、
瀬戸内海の緑がかった海は実は植物プランクトンの色であること、
当たり前のように目の前に広がる瀬戸内海が
実はたくさんの命を支えていることを紹介し、
瀬戸内海と自分たちのつながりに気づく導入としました。
(因みに…酸素は森からという概念がありますが、
地球上の半分以上の酸素は海から供給されていると言われています。)

いよいよ本題「瀬戸内海の恵みとは?」
海といっても瀬戸内海の顔は様々です。
“天然の浄化槽”と言われる干潟は生活排水で汚れた水をきれいにし、
“海のゆりかご”と言われる藻場はイカの産卵場や幼魚の隠れ家となり、
多様な命を育んでいます。

そこで生息しているスナメリやハクセンシオマネキ、ミヤジマトンボなどの生き物たち。
江田島ではよく見られる生き物も
実は全国的には数が少なく絶滅の危機にあるということも学びました。

[「よくいるのに絶滅危惧種なの??」という声や]


[「瀬戸内海にサンゴがいるなんて知らなかった!」という声も聞かれました。]


2限目につづく。