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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

海の生きものPRブース出店!(@産業祭)

2013年12月02日
土佐清水
こんにちは。
ついに今年もあと1ヶ月をきりましたね。早いものです。


さて、12月1日に行われた土佐清水市産業祭にて、竜串自然再生(※)協議会のメンバーでPRブースを出店しました。
黒潮生物研究所、土佐清水漁業指導所、高知県立海洋館の皆さんと協力し、この地域の生きものや自然に楽しみながら親しんでもらおうということで、
貝やヤドカリ、ヒトデ、ナマコ、ウニなど竜串湾の生きものにふれあえる「タッチングプール」と、
海岸の砂に潜む小さな貝=微小貝の殻を見つけ出す「砂粒の中の宝探し」の2つの体験コーナーを設けました。

【タッチングプールの生きもの】


【微小貝。こんなに小さくてもキレイな貝の形!】

そして、竜串自然再生の取り組みのパネルや国立公園内の海中写真、ヒトデやサンゴ、カメの頭骨の標本などを展示しました。




昨年は雨&寒波でお客さんも少なめだったと聞いていたのですが、今年は天気も良く絶好の産業祭日より!開始から徐々に人が集まり、お昼ごろには賑わいを見せていました。
私たちのブースも…予想以上に大盛況でした!


私は主にタッチングプールにいたのですが、
始めは恐る恐る指先で触れていた子も、一度触れるようになるともう大丈夫!という子が多かったようです。
後から来た子に覚えたての生きものの名前などを教えてあげていた子もいましたね。
大人の方も「初めて見た」と言う方や、「竜串湾にこんなに色々な生きものがいるとは知らなかった」と驚いている方がたくさんいらっしゃいました。
中にはお子さんより夢中なお母さんも!




そして、「砂粒の中の宝探し」は初の試みで、なかなか細かい作業なので、楽しんでもらえるか少し心配でしたが…
良い意味で期待を裏切られ、気づけば満員状態でした!
微小貝だけでなく、少し大きめの貝の欠片やウニのトゲなど様々なものが観察でき、楽しんでもらえたようで、時間をおいて再度やりに来てくれた子もいました。
見つけたお気に入りの貝などは小瓶に入れて持ち帰ってもらいました。




今回のブースで、地域の人が身近な海の生きものについて少し知ったり、関心を持ってもらえたのではないかなと思います。
今後もこのような場を通して、自分たちが住んでいる地域の自然や生き物について知ったり、誇りを持ったり、
さらには、自分たちが生きていく中で、これらの自然を守っていくためにできることなどを考えてもらえるようなきっかけを作っていけたらいいなと思います。

(※水質の悪化や豪雨災害などによりサンゴが衰退してしまった竜串湾の自然を取り戻すための様々な取り組み。詳しくはこちら↓
http://www.tatsukushi-saisei.com/top.html