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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

【紅葉情報】 寒霞渓、色づいていますよ

2013年11月22日
高松
今週19日には早くも寒霞渓(標高612m)では初冠雪が見られるほどぐっと寒くなってきました。
紅葉情報をお届けするには少し遅くなりましたが、現在の寒霞渓をご紹介します。

寒霞渓は、耶馬溪(大分県)、妙義山(群馬県)とともに日本三大渓谷美または三大奇勝のひとつ。
※日本三大渓谷(峡谷)とは別です。
 <清津峡(新潟県)、黒部峡谷(富山県)、大杉峡谷(三重県)>
そのため1年の中でも11月の紅葉シーズンが1番観光客も多く、賑わう時期なのです。

まずは土庄港から銚子渓を抜け、寒霞渓を一望できる展望台へ。


【四方指展望台】

ここは大型観光バスがなかなか立ち寄らないため、混雑することもなく、しかも寒霞渓を一望できるとっておきの展望台です。
山頂展望台よりも高い場所のため、奇岩景勝を下に眺めることのできる唯一のビュースポット。
9月に訪れた時は野生の猿もたくさんいたのですが、今の時期は人の出入りが多いせいか見られませんでした。
しかし!どこからともなくやってくるので、手荷物などは十分に注意して下さいね。

そして、最も賑わう山頂の三笠園地へ。


【三笠園地 山頂展望台】

正面には内海湾、右側には表12景が見られる渓谷です。
ここからの景色を見て、
「○○谷よりもキレイだわ」「すごーい!!」という観光客の声に思わず嬉しくなります。

そして、展望台はここだけではありません。
この日は山頂でも暖かく、歩くにはもってこいの気候でした。
そのせいか観光客の多くは展望地を全て回っていたように見られました。
また、山頂駐車場近くにある四阿にはボランティアガイドさんもスタンバイしていたので、ガイドさんに案内してもらいながら寒霞渓を楽しんでいる観光客を多く見られました。
ただ眺めるよりは、説明しながら回った方がより楽しいですしね。


【三笠園地から四望頂への遊歩道】


【鷹取展望台】

ここからの眺望もなかなかのものです。
午前中は陽も照っており、内海湾の照り返しや紅葉が映え、より展望日よりだったのではないでしょうか。
また展望台からだけでなく、ロープウェーを使うと谷を抜けて、より一層奇岩が近くに見られるので圧巻です。
ただ、臨時運行で通常より増便してはいるのですが、団体客の利用が多いため少し混雑しています。
お昼前後に集中するようなので、午前中もしくは時間に余裕を見て乗車してみてください。

そのロープウェー下山口がこちら。


【紅雲亭 駐車場から見上げたようす】

駐車場案内係の方が、「酷暑やったから、赤くならんと枯れると思ったけど、意外ときれいに紅葉したわ~」とおっしゃっていました。
ここだけでも十分に楽しめる紅葉スポット。
すぐ近くには遊歩道登山口もあるので、時間のある方は是非歩いてみて下さいね。
ここから表神懸遊歩道を歩いて山頂までは1時間30分程度みておくといいでしょう。

寒霞渓山頂付近は終盤を迎えましたが、麓への道はまだまだきれいです。
また上から眺めるだけでなく、下から寒霞渓の雄大な渓谷美を眺めてみてもいがかでしょうか。


【山頂から麓へ下りる車道から見上げる】