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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

自然観察会「宮島の自然と歴史探訪」開催!

2013年11月18日
広島
11月16日(土)、
宮島地区パークボランティア公募観察会「宮島の自然と歴史探訪」を開催しました。
今回は2年ぶりの博打尾(ばくちお)コースです。
宮島では弥山へ登る紅葉谷コース、大聖院コース、大元コースが最も利用者の多い登山道ですが、包ヶ浦公園から包ヶ浦自然歩道を通って紅葉谷公園へ抜ける博打尾コースもオススメです!
特にこの季節、ウリハダカエデやヤマハゼなど宮島に自生する植物が紅葉し、
紅葉谷公園とはひと味違った紅葉を楽しめます。
今年は気温がなかなか下がらなかったため、
全国的に紅葉が遅れているようだったので心配でしたが、
きれいな紅葉を見ることができました。

[包ヶ浦公園内]

この登山道はどんぐりの木が多いのも特徴です。
近くで足を止めるとパチッパチンとどんぐりが落ちる音が聞こえます。
シリブカガシ、マテバシイ、ツブラジイなど渋の少ない食用できるどんぐりもたくさんありました。
中でも一番美味しいといわれるのがツブラジイ!
この度初めていただきましたが、確かに美味!!
生でも十分美味しかったのですが、
炒って食べるとより一層美味しくいただけるそうです。

[サイズは1cmほどと小振りですが食べる価値あり!]

[一般的などんぐり帽子ではなく、殻が全体を包んでいるのも特徴的。]

お昼には博打尾に到着!

[博打尾から見える大鳥居と厳島神社]

午後からは日本三大奇襲戦「厳島合戦」について紙芝居を行いました。
今は自然公園として海水浴場やキャンプ場が整備されている包ヶ浦ですが、
1555年、厳島合戦で毛利軍が廿日市市地御前より上陸し、
博打尾へ登って陶(すえ)軍に攻め入り勝利したと伝えられる
安芸の戦国大名・毛利元就ゆかりの地なのです。



博打尾から紅葉谷公園へ下りるとウリハダカエデが多く見られます。
樹高があるので、上を見上げると葉の色が透けてとてもきれいでした。



紅葉谷公園も紅葉が始まりこれからが見頃です。
今週は雨も降らないようなので、今週いっぱいは楽しめそうです。
是非博打尾コースへも足を伸ばしてみてください!