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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

今年もやります!鏡ヶ成保全作業

2013年11月14日
米子
11月12日に大山は初冠雪を迎えました。
例年より遅い初冠雪ではありましたが、しっかり積雪し、
本日の青空にも映え、とてもきれいな姿を見せてくれています。
大山は本格的な冬を迎えています。

鏡ヶ成より見た烏ヶ山。
こんなに白くなりました。

そんな中、今年も11月16日にボランティアさんを一般に募集し、
鏡ヶ成の草原景観保全作業を実施します。
鏡ヶ成には標高900mの高地に湿原があり、
その周辺には草原景観が広がっています。
そこには、さまざまな植物、生きものたちがくらしています。
全国的に見ても、貴重な自然景観である草原は、
実は人との関わりの中で保たれてきたものも少なくありません。
鏡ヶ成の草原・湿原も歴史的に地域農業との関わりの中で存在していたものです。
現在、鏡ヶ成では、草原景観と貴重な湿原を守るための保全作業を行っています。
草原・湿原の植物たちが活動を休止するこの時期に
陸地化を促進するササやハイイヌツゲなどを除去し、
他のさまざまな植物の日照を確保できるよう手助けをします。

今日は、事前の下見、準備を行いました。
いつもお世話になっている自然公園指導員さんにも
ご協力、ご指導いただきました。
当日は、一般ボランティアさんのご協力のもと、
低木やササの回収作業を行う予定です。

自然にふれあうには様々な方法がありますが、
今回の作業のように実際に自然植生に手を加える方法での関わり方もあります。
なかなか実施できない体験ですが、新しい発見があったりします。

また、当日の様子をご紹介したいと思います。


昨年の作業の様子。
植物が活動を休止する寒い季節の作業ではあるのですが、
皆さんのご協力のもと和気あいあいと作業しました!