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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

子どもたちが体験!レンジャーってどんなお仕事?(1日目)

2013年09月30日
広島
環境省では、子どもたちにレンジャー(自然保護官)の仕事を体験し、
自然保護への興味や理解を深めてもらおうと
子どもパークレンジャー事業(以下、JPR)を実施しています。
広島事務所では9月21~22日に江田島で実施しました。

JPR任命式を行った後、
まずは国立公園とそれを管理するレンジャーについて説明を行いました。
2日間子どもパークレンジャーとしてどう行動するか目標をたて、
その後チームの団結力を深めるために旗作りとゲームを行いました。
全チームが1番を目指して団結!
わずかな時間でぐっと子どもたちの距離が縮まりました。

[皆の手形が入った旗作り]

[4枚の石を使って大きな川を渡るゲーム]

午後からは「海との出会い」をテーマに海辺でビンゴです。
「小さくてすごいもの」「ぬるぬるするもの」「おいしそうなもの」などを探します。
イソギンチャク1つとっても「ぬるぬる」「すべすべ」「ちくちく」と
感じる感覚はみんな違うようですが、
いろんな生きものが海にいることが分かりました。

次にさとうみ科学館の西原館長指導のもと「海辺の生き物さがし」です。

[潮が引いた干潟]

[コアマモ群落]
江田島の北側に位置する荒代海岸では、
干潟や藻場、磯があり、いろいろな生き物が見られます。
塩を使ったマテガイ取りは特に力が入ったようです。

[右上から時計回りに:メリベウミウシ、マテガイ、ガザミ、ケヤリムシ]

一旦夕食をすませた後は再び海へ。
夜の海で何をするかというと…
光るプランクトン“ウミホタル”の捕獲です!
ウミホタルは生き物の死がいなどを食べる肉食です。
穴の空いた瓶に魚肉やカニカマを入れ、
きれいな砂浜近くに仕掛け、
およそ30分後に仕掛けを引き上げます。
仕掛けに入った海水を一気にバケツにひっくり返すと、
「光った~!!!」「きれい!!」
今日一番の歓声が上がりました。
ウミホタルは夜光虫と違って体が光るのではなく、
ルシフェリンをいう物質を放出し酸素と結合して青白く光ります。
何とも言えないきれいな光に子どもたちも興奮気味でした。

[バケツに入ったウミホタルを見る子どもたち]

また、待ち時間には静かな夜の海辺で
1人1人離れて無言の時間を過ごしました。
普段の生活ではテレビや車の音など人工的な音が多く
自然の音を聞く時間があまりありません。
「波の音」「虫の鳴き声」「月の光」「肌に触れる風」など
自然を五感で感じる貴重な時間となりました。

様々な瀬戸内海にすむ生きものたちに触れ、
1日目のJPRを終了しました。