中国四国地方のアイコン

中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

夏の植物

2013年08月09日
松山
連日、猛暑が続いていますが、みなさま体調など崩していませんでしょうか。

夏休みになり、平日も公園内へ巡視に行くと家族連れで賑わうようになりました。
海水浴にキャンプ!!くれぐれも怪我のないように自然を満喫してください。

夏の植物もぐんぐん成長し、花が見頃となっています。
7月下旬と先日行った公園巡視で見られた植物をご紹介します。

瀬戸内海国立公園愛媛県地域の中で特別離れた場所にある佐田岬。そこに向かう三崎町の途中の山林で見つけたウバユリです。



【ウバユリ(7月23日撮影)】
山林内でもひときわ茎を高く伸ばし、花をいくつも咲かせていました。名前の由来は、花が咲く頃には葉が枯れてしまうことから、葉と歯をかけて歯がない姥(うば)にたとえてつけられたそう…。

こちらも、山林の日当たりの良い道路脇や田んぼのあぜに見られる同じユリ科のオニユリ。
鮮やかなオレンジ色に黒い小さな斑点模様は道路脇や田んぼのあぜに咲いていても、一目瞭然。夏らしい花だなぁと感じます。

【オニユリ(7月23日撮影)】
オニユリや他のユリ科の仲間も花の見頃は7月ですが、旅行などで山道をドライブする際は、道路脇に咲き終わりのユリの花を見つけることができるかも。

こちらは、8月2日に公園巡視を行った蛇池の様子。

【撮影日8月2日】
蛇池のシンボルであるサギソウがたくさん咲き、見頃を迎えていました。
泥中に捕虫囊を持ちプランクトンなどを栄養とする食虫植物のムラサキミミカキグサ。こちらは、見た目が15~20㎝程度の小さな植物なので蛇池の中の木道を歩きながらよくよく探してみてください。
そのほかにも、蛇池の植物の周りには、ひらひらと飛ぶチョウトンボが見られました。

これから、どこかへ行こうと思っている方。国立公園で自然散策などいかがでしょうか?また、既に行き先が決まっている方も道中の夏の植物探しなど、花を探してみるのもおもしろいかもしれません。


最後に……
先月行ったふれあい行事「海辺の生き物観察会in大角海浜公園」の結果報告が中国四国地方環境事務所のHPに掲載されています。
当日見られた生き物を写真と簡単な解説付きで講師の山本氏がまとめてくださいました。PDFにして添付しているので、是非ご覧下さい。
http://chushikoku.env.go.jp/to_2013/0807a.html
↑中国四国地方環境事務所HPより

身近に見られる磯の生き物がわかりやすく載っています!!