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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

「海辺の生き物観察会in大角海浜公園」を実施しました!

2013年07月26日
松山
7月の上旬、松山自然保護官事務所主催のふれあい行事「海辺の生き物観察会in大角海浜公園」を開催しました。

当日は、梅雨明け間近の変わりやすい天候だったため一部スケジュールを繰り上げての実施となりましたが、無事に観察会をすることが出来ました。

大角海浜公園は、愛媛県の島しょ部を除く内陸部では最北端に位置し、先端には磯が広がります。講師から潮が引いた磯には、潮位の違いで生息する生物が違うことやタイドプールの中にいる生き物などを説明してもらい、生き物を探して観察をおこないました。

【大角海浜公園の磯にて】
まずは、講師に磯の生物について、磯を歩くときの注意点を教えてもらいました。
・磯の生物も陸に近いところ、海により近いところで見られる生物が違う。
・ケガキやフジツボなどは硬くてとがっているため、手をついて怪我をしないように注意しましょう。

【ケガキの観察】


潮が引いた後に出来るタイドプール(潮だまり)には、生き物がたくさん見られます。

【タイドプール(潮だまり)の中を観察】
岩に引っ付いている貝やイソギンチャクはいるけど…。
一見何もいなさそうに見えますが、動きをとめてじっと待っていると、ハゼの仲間やカニ、ヤドカリなど動きだす様子が見られます。


どんな生き物が見つかりました?




しばらく自由に磯の生き物探しをした後、水槽の中を見せてもらうと、ミミズハゼやヒライソガニ、スガイなどがいました。
※一度、水槽に入れた生き物は観察後、元の場所にかえしました。


【たくさんの生き物発見】
左上:カメノテ     右上:ムラサキウニ
左下:ベンケイガニ科の仲間 右下:ドロメ
みなさんが熱心に生き物探しをしたおかげで、下見では見られなかった生き物がたくさん見つかりました。

たくさんの種類の生き物を観察し、磯は、生き物の重要な生息場所だということが改めて実感できました。

最後に…


【危険な生き物に注意! シロガヤ】
磯には、いろんな生き物がいますが、中には危険な生き物も。
トリノハネのように岩から生えているものは「シロガヤ」といいイソギンチャクと同じ仲間です。刺されると非常に痛く腫れるため、素手では触ってはいけません。

自分も生き物も傷つけないために、むやみに素手で生き物を捕まえたりしないよう、生き物を大切にする気持ちを忘れずに、この夏の生き物観察を楽しみましょう♪