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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

干潟の生きものたちの生態を知ろう! 

2013年06月17日
広島
6~9月にかけては干潟の生き物たちが最も活発になる季節!
今年は宮島地区パークボランティア公募観察会で
厳島神社・大鳥居付近の干潟の生き物観察会を開催しました。

今回は実験を通して、干潟のいきものの生態について学びました。
その一部をご紹介します。

実験その①「フジツボを水に入れるとどうなる?」
普段潮が引いたときに見かけるフジツボ。
水の中に入れてみました。

[入れたばかりは陸にある時と同じ]

[なにか出てきました]

[!!!]
出てきたのは実は脚。
脚をうまく広げてプランクトンを捕っています。


実験その②「アラレタマキビを水に入れるとどうなる?」
護岸や磯に付いている小さな貝、アラレタマキビ。
こちらも水の中にいるのを見かけませんが…

[水に入れます]

[我先にと上に移動!]

[あっという間に陸上へ]
海のいきものなのに、実は水が嫌いなアラレタマキビ。
いつも潮間帯の上の方へいるのは水にかからないためなんですね。


実験その③「干潟にイワシの死がいを置くとどうなる?」
毎日生まれる命もあれば尽きる命もありますね。
では、その死がいは一体どこへ??

[干潟にイワシの死がいを置きます]

[数十分後…]

[イワシを取り出すと骨だけに…]
群がっているのは主にアラムシロという貝です。
臭いをキャッチしてすぐさま食べてしまう干潟の掃除屋さんです。
おかげで干潟が死がいだらけになることはありません。

そして、一番盛り上がったのはマテガイ採りです!
まず8の字型の小さな穴を見つけて塩を投入!
すると…

[にょき]

[ゆーっくり引っ張ると]

[採れた~!!]

塩分濃度が濃くなって地表に出てくるマテガイの習性を使った採取方法です。
潮干狩りとはひと味違った充実感!

いきものの生態を知るために
私たちが普段見ることのできない環境を再現する実験を通して
干潟のいきもの達のおもしろい一面を体験できた観察会となりました☆