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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

浦島の里さんぽ

2013年06月03日
高松
四国も梅雨入りしました。
ジメジメした嫌な季節になりましたが、毎年ダムの水位が気になる香川としては降ってもらわないと困ります!

さて、梅雨入りする一歩前に荘内半島に行ってきました。
(といってもこの日の天気は曇/雨・・・)


香川県西部にある細長く出た半島です

この半島には紫雲出山(しうでやま)があり、4月はサクラの開花、7月には歩道脇のアジサイが満開となり地元の方達や写真家達で賑わいます。
それ以外にも燧灘(ひうちなだ)~塩飽(しわく)諸島まで見渡せる眺望ポイント。紫雲出山には展望地がいくつかあり、それぞれの場所によって見える風景が変わってきます。
「今日は曇りだしなー」と思いつつも。


【駐車場展望地】塩飽諸島を一望

雲の間から陽が入り込む曇天日もこれまたキレイでした。
手前に見えるスクリュー型の島が粟島。
一見3島のように見えますが、3方に阿島山、城山、紫谷山の3つの山があり、特に手前に見える城山からの眺めは360°ビュー!のオススメ展望地のひとつ。

駐車場から10分ほど歩くと山頂展望台はあります。
その展望台からは、愛媛県石鎚山や遠くは広島県~岡山県まで見渡すことができます。意外と近くに感じられるので不思議です。

紫雲出山を下山して、荘内半島先端に向かう「四国のみち」へと行きました。
四国のみちは、荘内半島を横断できる歩道。
(現在、紫雲出山駐車場から少し下りた県道との分岐~乳薬師経由下山ルートは工事中のため通行止めとなっていますのでご注意ください。)

今回は仁老浜(にろはま)から讃岐三崎灯台を目指します。


まるで竜宮城のような建物が

そう。タイトルにもある浦島の里は、ここ荘内半島のことです!
仁老浜は、玉手箱を開けて老翁になった浦島太郎がここ母の里で余生を送ったので「仁義深き老人」としてこの名が付いたそうです。
他にも、浦島太郎が生まれた里「生里(なまり)」、釣り糸を持って通ったとされる「糸の越」、玉手箱を開け老人になった「箱」など浦島太郎を由来とした地域名があるので探してみてくださいね。

そして仁老浜から約2㎞歩いたところに讃岐三崎灯台が。


昭和34年から海域を見守っています

岬からおよそ200m沖には「御幸岩(おごのいし)」と呼ばれる海面から突き出した岩があります。
この周辺は瀬戸内海で最も深く、渦ができるほど潮流の速い海域であり、絶好の鯛の漁場としても知られています。
しかし!灯台から先は急斜面で大変滑りやすく危険です!
安易に行かないようにしてください。

荘内半島は今も自然海岸が多く残る場所。
そんな海を眺めながら、浦島の里を探訪してみませんか。
仁老浜まではバスも運行していますので、車がない・運転できないと言う方にもオススメですよ。