アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]
小島 磯の生き物
2013年05月23日
松山
日に日に暑さが増しています。夏が近づいていますね。
皆様いかがお過ごしでしょうか。
GWも終わった5月の上旬、小島(おしま)へ現地調査に行ってきました。
小島は、今治北部に位置し、潮流が速いことでも有名な来島海峡に浮かぶ小さな離島です。しまなみ海道来島大橋からも見ることができます。
ほんの周囲が3㎞ほどの小さな島ですが、日清戦争から日露戦争への時代に築かれた芸予要塞が今でも残っています。
波止浜港にあるフェリー乗り場には、隣接して造船所がたくさんあります。
間近でとても大きな船が作られていく様子を見ながら、フェリーは造船所を抜けて来島を経由し、小島へと到着しました。
【小島行きのフェリー 奥に見えるのは造船所】
島の北側へは椿の散歩道があり、そこを歩くと芸予要塞跡地を見学することが出来ます。
また、散歩道の途中にはしまなみ海道来島大橋の景色を一望出来るビューポイントがありました。
【芸予要塞(地下兵舎跡)】
椿の散歩道の途中を曲がり、小島の西側へ行くと小さなキャンプ場があり、自然海岸が広がります。そこには、潮が引いて潮だまり(タイドプール)がいくつか出来ていました。
【西側の海岸】
【潮が引いてできたタイドプール(大小様々なタイドプールが現れます)】
タイドプールの中をのぞいてみると、海藻と岩の間でぷかぷかと浮かぶクラゲを発見。
潮が引いたことで取り残されてしまったのでしょうか。タイドプールではこのような生物も間近で観察することが出来ます。
【岩と海藻の間にいるクラゲ】
そのほかにも、磯で見られる生きものがいっぱい。
岩には、イシダタミガイやヒザラガイなど多くの貝がひっついていました。
【左上:イシダタミガイ 右上:ウノアシガイ】
【左下:スガイ 右下:ヒザラガイ 】
他にも、じっと見ているとまだまだ生き物が見つかります。
【左上:エビの仲間 右上:イトマキヒトデ】
【左下:カキの仲間 右下:ミドリイソギンチャク】
エビやカキの仲間は、回りの色に同化し、岩の形に擬態しているのでぱっと見ただけでは気がつきません。じっとして良く目を凝らしてみることで見つけることが出来ます。
大小さまざまなタイドプールがあり、そこにいる生き物も違いがあります。
また、潮の引く程度によって、タイドプールの数も変わってきます。
大潮の日は、潮が良く引くため、タイドプールもたくさん出来て、いつもは見られない生物に出会えるチャンスかも。
冒頭でも書きましたが、来島大橋は潮流がとても速いことで有名です。大潮であれば、干満の差は特に激しく、目の前で見る潮の流れはもちろん、その音はとても迫力があります。
小さな島ですが、歴史散策や磯の観察、迫力ある潮流観察もできる魅力的な小島でした。
【小島から来島海峡大橋を望む】
写真ではわかりにくいかも知れませんが、潮の流れで、白波が立っています。
皆様いかがお過ごしでしょうか。
GWも終わった5月の上旬、小島(おしま)へ現地調査に行ってきました。
小島は、今治北部に位置し、潮流が速いことでも有名な来島海峡に浮かぶ小さな離島です。しまなみ海道来島大橋からも見ることができます。
ほんの周囲が3㎞ほどの小さな島ですが、日清戦争から日露戦争への時代に築かれた芸予要塞が今でも残っています。
波止浜港にあるフェリー乗り場には、隣接して造船所がたくさんあります。
間近でとても大きな船が作られていく様子を見ながら、フェリーは造船所を抜けて来島を経由し、小島へと到着しました。
【小島行きのフェリー 奥に見えるのは造船所】
島の北側へは椿の散歩道があり、そこを歩くと芸予要塞跡地を見学することが出来ます。
また、散歩道の途中にはしまなみ海道来島大橋の景色を一望出来るビューポイントがありました。
【芸予要塞(地下兵舎跡)】
椿の散歩道の途中を曲がり、小島の西側へ行くと小さなキャンプ場があり、自然海岸が広がります。そこには、潮が引いて潮だまり(タイドプール)がいくつか出来ていました。
【西側の海岸】
【潮が引いてできたタイドプール(大小様々なタイドプールが現れます)】
タイドプールの中をのぞいてみると、海藻と岩の間でぷかぷかと浮かぶクラゲを発見。
潮が引いたことで取り残されてしまったのでしょうか。タイドプールではこのような生物も間近で観察することが出来ます。
【岩と海藻の間にいるクラゲ】
そのほかにも、磯で見られる生きものがいっぱい。
岩には、イシダタミガイやヒザラガイなど多くの貝がひっついていました。
【左上:イシダタミガイ 右上:ウノアシガイ】
【左下:スガイ 右下:ヒザラガイ 】
他にも、じっと見ているとまだまだ生き物が見つかります。
【左上:エビの仲間 右上:イトマキヒトデ】
【左下:カキの仲間 右下:ミドリイソギンチャク】
エビやカキの仲間は、回りの色に同化し、岩の形に擬態しているのでぱっと見ただけでは気がつきません。じっとして良く目を凝らしてみることで見つけることが出来ます。
大小さまざまなタイドプールがあり、そこにいる生き物も違いがあります。
また、潮の引く程度によって、タイドプールの数も変わってきます。
大潮の日は、潮が良く引くため、タイドプールもたくさん出来て、いつもは見られない生物に出会えるチャンスかも。
冒頭でも書きましたが、来島大橋は潮流がとても速いことで有名です。大潮であれば、干満の差は特に激しく、目の前で見る潮の流れはもちろん、その音はとても迫力があります。
小さな島ですが、歴史散策や磯の観察、迫力ある潮流観察もできる魅力的な小島でした。
【小島から来島海峡大橋を望む】
写真ではわかりにくいかも知れませんが、潮の流れで、白波が立っています。