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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

鏡ヶ成草原景観保全作業を実施しました

2013年05月15日
米子
鏡ヶ成湿原の植物たちの芽吹きを前に、
毎年実施している鏡ヶ成草原景観保全作業を実施しました。
一般の参加者の方も募り、総勢14名で実施しました。
当日はあいにくの天候で、鏡ヶ成に着くと小雨が降っていましたが、
作業開始時間には雨も止み、雨に濡れることなく作業ができました。

今回の作業では、木道周辺の枯れたササや灌木などの
回収作業を行いました。
昨年秋に木道周辺の維持管理のために刈り取りを行ったササや、
積雪のため折れてしまった灌木の枝などを回収し、
これから花の季節を迎える鏡ヶ成で、
お客様を迎える準備をしました。
湿生植物にとっても、ササなどを管理してやり、
乾燥化を抑えながら、日照を確保できるということは大事なことです。
これまでの作業の結果、日照条件などが良くなったせいか、
バイケイソウが繁茂している箇所も見られました。


あいにくのお天気でしたが、皆さん精力的に作業頂きました。
ありがとうございました。


木道付近でバイケイソウが繁茂していました。

鏡ヶ成湿原では、一部に伐採区画を設け、
乾燥化の原因のひとつになっている灌木やササの刈り取りを行っています。
湿原の乾燥化を抑え、また地表面の日照を増やすことで、
湿生植物の生長しやすい環境をつくり、湿原景観の回復を目指しています。
これからも保全作業を行いながら、
鏡ヶ成湿原を見守っていきたいと思います。

作業に参加頂いた皆さま、お疲れ様でした。


動植物採取に関する注意看板も設置しました。

伐採区画では、ショウジョウバカマが咲いていました。
これから鏡ヶ成湿原は花の季節を迎えます。