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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

第19回瀬戸内エコツアー開催!

2013年04月24日
広島
初めて企画した春のエコツアー。
2日前まで降水確率は60%!
エコツアー始まって以来の中止になるのでは?と思われましたが、
またまたお天気に恵まれ、無事開催することができました!

この度は愛媛県今治市岡村島で春のウォーキングエコツアーを行いました。
岡村島?どこだろう?と思われる方が多いかと思いますが、
広から下蒲刈島につながっている安芸灘とびしま海道の終点で
周囲約11キロ、人口約400人の小さな島です。
また、安芸灘とびしま海道は沿岸の道を通って7島もの島々を渡っていけることから、
しまなみ海道にも勝るとも劣らない人気のサイクリングコースでもあります。

竹原方面からは航路がないため、
岡村島は初めてという参加者ばかりの今回のエコツアー。
忠海港を出港し、大崎上島や横島、大三島の間をクルージングしながら岡村港へ向かいました。
岡村島で出迎えてくれたのは、
準絶滅危惧種クロツバメシジミの保護活動をしておられる自然公園指導員の舩越(ふなこし)さん。
生徒数わずか12名の岡村小中学校で
クロツバメシジミの食草であるツメレンゲを栽培するなど生徒の指導にもあたっています。

クロツバメシジミは行動範囲が非常に狭いため、
生態(模様や発生時期など)に地域差があります。
岡村島では5回の発生時期があり、春の発生は例年4月20日前後。
成虫が見られるかどうか微妙な時期でしたが…


[いました-!!そして、小さい!]

翅(はね)の表は黒色。
また、後ろ翅にツバメのような突起があり、
シジミ貝のように小さいことから“クロツバメシジミ”と名前がついています。

[ルーペがないと確認できないほど小さいですが…]


[幼虫の食草であるツメレンゲも数を減らしています]


クロツバメシジミを観察した後は
岡村島内で国立公園に指定されているナガタニ展望台へ。
前日の大雨のお陰で霞もなく、
中四国一の高さを誇る石鎚山まで望むことができました。

[ナガタニ展望台から四国方面]

そのほか、観音崎や姫子島神社、
今は珍しい“こて絵”のある民家などを巡りました。
小さな島ですが
自然や歴史、伝統について見所満載のエコツアーとなりました☆

[観音崎にあるカッパ岩とウサギ岩]

[こて絵:昔の大工さんがこてを使って描いた絵]


これからサイクリングに最適の季節!
是非安芸灘とびしま海道を通って、終点岡村島へお越しください。
岡村港桟橋にはかわいいイラスト入りの見所MAPが置いてあります。