アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]
三瓶の春の風物詩~三瓶山西の原火入れ~
2013年03月28日
松江
「バリバリバリッ、」辺り一円に轟く音をたてて炎が燃えさかっています。炎は草原をつらぬく火柱の帯となっています。
三瓶山の春の風物詩となった、西の原の火入れがおこなわれました。
西の原は、芝生やススキ草原が広がった高原です。
火入れは年に一度、春先に枯れススキを焼き、草原維持(藪化を防ぎ草原性の希少な動植物の生息環境を維持)や山火事予防等のためおこなわれている行事です。
【炎は乱舞しススキの原を焼き尽くします】
火入れ作業は沢山の方々の協力の下おこなわれます。
私たちもこの火入れ作業の一員として参加しました。
私たちの役目は野焼きの炎が類焼しないように消火する事です。
水袋を背負って班ごとに所定の区画に向かっていざ出発!
そう遠くない距離ですが、背中の水袋が肩に食い込みます。
【手前に写っているのが「水袋」と書きました消化器です。】
野焼きで最も重要な事は安全に作業が行われる事でしょう。
作業は計画立てられ、組織化されています。また本部と各現場の班長さん方が、トランシーバーでやり取りをおこない進められます。
本部指示の下、班長さんがススキの根元に点々と火を着けていきました。
その小さな炎はどんどんと燃え広がり、瞬く間に大きな炎の帯となり枯れススキを飲み込んでいきます。
その勢いのすごい事。そしてその後には真っ黒な灰と化した大地が残るのみです。
激しい炎をともないますが作業は安全に行われ、我々の出番もなく順調に進んでいきました。
この様にして所定の区画が終わると、指示のあった次の区画に移動して火入れ作業を行っていきます。
次の区画で着火をした際のことでした。しばらくして防火帯であるクロスカントリー道の芝がメラメラと燃えはじめました。それは小さな炎とくすぶりでしたが、どんどんと広がり始めました。
ここで食い止めなければ際限なく広がり、手の着けようがなくなります。山火事に繋がらないとも限りません。
一気に緊迫した状況になりました。
私も立ちこめる煙の中、必死に水鉄砲のような消化器のピストンを動かし、火種に向かって水をかけました。消防士の方々も本気です。
一帯に広まる勢いに対してこれっぽっちの水で食い止められるのか!?そんな気持ちに駆られましたが、火は皆さんの力により火種のうちに無事消し止められました。
その後作業は午後も順調に進み、西の原の火入れは無事に終わりました。
枯れススキでうっそうとしていた西の原は、見渡す限りの焼け野原となってしまいました。
ですが炎は全てを焼き尽くしたわけではありません。
灰の下にはしっかり草花の根が生きています。春の暖かさに誘われじきに草が芽吹き、野の花々を目にする事が出来るようになります。
そして火入れをした事など嘘のように青々とした草原へと再生するのです。
三瓶山の春の風物詩となった、西の原の火入れがおこなわれました。
西の原は、芝生やススキ草原が広がった高原です。
火入れは年に一度、春先に枯れススキを焼き、草原維持(藪化を防ぎ草原性の希少な動植物の生息環境を維持)や山火事予防等のためおこなわれている行事です。
【炎は乱舞しススキの原を焼き尽くします】
火入れ作業は沢山の方々の協力の下おこなわれます。
私たちもこの火入れ作業の一員として参加しました。
私たちの役目は野焼きの炎が類焼しないように消火する事です。
水袋を背負って班ごとに所定の区画に向かっていざ出発!
そう遠くない距離ですが、背中の水袋が肩に食い込みます。
【手前に写っているのが「水袋」と書きました消化器です。】
野焼きで最も重要な事は安全に作業が行われる事でしょう。
作業は計画立てられ、組織化されています。また本部と各現場の班長さん方が、トランシーバーでやり取りをおこない進められます。
本部指示の下、班長さんがススキの根元に点々と火を着けていきました。
その小さな炎はどんどんと燃え広がり、瞬く間に大きな炎の帯となり枯れススキを飲み込んでいきます。
その勢いのすごい事。そしてその後には真っ黒な灰と化した大地が残るのみです。
激しい炎をともないますが作業は安全に行われ、我々の出番もなく順調に進んでいきました。
この様にして所定の区画が終わると、指示のあった次の区画に移動して火入れ作業を行っていきます。
次の区画で着火をした際のことでした。しばらくして防火帯であるクロスカントリー道の芝がメラメラと燃えはじめました。それは小さな炎とくすぶりでしたが、どんどんと広がり始めました。
ここで食い止めなければ際限なく広がり、手の着けようがなくなります。山火事に繋がらないとも限りません。
一気に緊迫した状況になりました。
私も立ちこめる煙の中、必死に水鉄砲のような消化器のピストンを動かし、火種に向かって水をかけました。消防士の方々も本気です。
一帯に広まる勢いに対してこれっぽっちの水で食い止められるのか!?そんな気持ちに駆られましたが、火は皆さんの力により火種のうちに無事消し止められました。
その後作業は午後も順調に進み、西の原の火入れは無事に終わりました。
枯れススキでうっそうとしていた西の原は、見渡す限りの焼け野原となってしまいました。
ですが炎は全てを焼き尽くしたわけではありません。
灰の下にはしっかり草花の根が生きています。春の暖かさに誘われじきに草が芽吹き、野の花々を目にする事が出来るようになります。
そして火入れをした事など嘘のように青々とした草原へと再生するのです。