中国四国地方のアイコン

中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

〔三崎小学校環境学習〕H24-9「竜串自然再生と森川海のつながり」

2013年01月21日
土佐清水
2013年、年明け1番の環境学習は、1月16日(水)。
今回は当事務所の小林自然保護官が講師となり、6月から学習してきた海・川・山の振り返りをしつつ竜串の自然再生についての授業を行いました。
6月から回を重ね9回目となり、今回は最後のまとめでもありました。


まずは、各回で学習してきた振り返り。何を体験し学習してきたかを思い出していきます。
海について…魚やサンゴ、爪白でのシュノーケリング・見残し海岸のシコロサンゴ群集等
川について…川の生きもの調べ・テナガエビについて
山について…山のケモノ道探検・間伐体験等

それぞれに思い出されることは違うようですが、他の人の意見を聞いて少しずつ記憶を起こしあれもこれも…とでてきていました。
次に、では我々環境省がみんなとなぜ一緒にこういった学習をしているのかのお話。
まずは国立公園の説明からレンジャーの仕事について紹介し、自然再生を語るには切っても切れない西南豪雨災害についても触れないわけにはいきません。
これが地域で取り組む自然再生のきっかけでもあります。

児童みんなで決めた年間テーマ「知らせよう!美しい竜串の海のこと」。
このテーマの通り「では、だれに伝えたいのか?」を考え発表してもらいました。


伝えたい相手は、親や地域の方々、日本中のみんな、いや世界に!という声。
では、「何を伝えるのか?竜串の魅力って何だろう?」では、すばらしい自然や様々な生きものがいることはもちろん、「壊滅的になったサンゴを地域みんなで取り組んで再生させた場所だから守りたい!」という意見もありました。


山川海の学習を通して自然再生を知り、そこには地域の方々のすばらしい協力体制があって成し遂げられているということを感じ取っていたからこそでた意見。
地域の人そのものの魅力を感じ、それを伝えたいという児童からの言葉に感動です。

これまでの各々の学習を、6年生で海底館のこどもガイドを行う予定です。
6年生になり様々な学習を取り込んでいく中で5年時に学んだ環境学習を思い出しつつ、自分自身の中でかみ砕いて自分の気持ちと言葉で竜串の魅力について多くの方に伝えていってほしいと思います。

●竜串自然再生プロジェクト http://www.tatsukushi-saisei.com/top.html
●ぼくも!わたしも! みんなで進めよう竜串自然再生 パンフレット(PDF)http://www.tatsukushi-saisei.com/shiryoushitu/pdfpanf/panf4/all.pdf