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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

足摺宇和海国立公園指定40周年記念シンポジウム

2013年01月15日
土佐清水
2012年11月に足摺宇和海国立公園は指定より丸40年。
日本の国立公園としては、30箇所中の26番目の指定で比較的新しいほうです。
しかし、それ以前より認められていた自然がここにはあります。
歴史の始まりは、昭和30年に足摺地区が国定公園として指定されたところから。
順繰りに宇和海地域と滑床地区や竜串と宇和海地区の海中公園(現・海域公園)地区、篠山地区、沖ノ島・樫西の海中公園(現・海域公園)地区が追加されていき、地元住民の強い要望もあり1972年(昭和47年)11月10日に足摺宇和海国立公園が誕生しました。その後も尻貝・勤崎地区、宇和海地区、竜串地区がそれぞれ拡張され、現在に至っているのです。(エリアは下記参照)
・足摺地域 http://www.env.go.jp/park/ashizuri/intro/files/area_1.pdf 
・宇和海地域 http://www.env.go.jp/park/ashizuri/intro/files/area_2.pdf 
振り返れば、国立公園に指定されて40年。
今回それを記念し、足摺宇和海国立公園指定40周年記念シンポジウムを1月12日(土)に土佐清水市内にある市民文化会館くろしおホールにて開催しました。


当日は、250名もの方々がシンポジウム会場に足を運んでくださいました。
会場には、早く来て下さった方々や休憩中などにより多くの魅力を感じていただくために、足摺宇和海国立公園で見られる海域や陸域の生きものの写真を展示しました。



ロビー展示
その他には、環境省についてのパネルや竜串自然再生事業の地域の取り組みについてのパネル、海域公園地区の公園指定当初から現在の経年変化写真パネル、サンゴやオニヒトデの標本…等々
また、生物多様性を広く知っていただくためにも、生物多様性のキャラクター「サトくん・タヨちゃん」も活躍しました。



缶バッチやピンバッチを身につけいただいたり、国連生物多様性委員会の“MY行動宣言”に参加していただきました。
(国連生物多様性委員会の“MY行動宣言”http://undb.jp/action/five-action.html)

定刻となり、オープニングイベントとして地元中学校音楽部による吹奏楽演奏が行われシンポジウムの幕は賑やかに開きました。

基調講演は、「国立公園を考える~過去、現在、そして未来~」と題して環境省自然環境局国立公園課の桂川裕樹課長より行われ、国内・海外の事例や自身の体験・経験から感じていることなどを織り交ぜながら国立公園について考えるきっかけを促していただきました。
休憩を挟み、「国立公園再発見!」と題したパネルディスカッションです。


進行役は当事務所の小林自然保護官より行われ、ここでは、実際に海に潜られたり、足摺宇和海に来られたお客様と接する機会の多い方々を中心としたパネリスト5名に魅力を熱く語っていただきました。
【パネリスト】
・神田優(かんだまさる)氏:NPO法人黒潮実感センター センター長
・竹葉秀三(たけばしゅうぞう)氏:竜串観光汽船 代表・自然公園指導員
・田村卓実(たむらたくみ)氏:一般社団法人あしずり温泉協議会 会長
・西尾知照(にしおともてる)氏:愛南町立中浦小学校 教頭・自然公園指導員
・吉村博文(よしむらひろふみ)氏:土佐清水市 副市長

今回多くの方々の協力の下、シンポジウムの開催につながり実施できました。
これからも多くの方々が協力して、この足摺宇和海国立公園が秘めているすばらしい底力を引き出しつつ発揮させ、多くの方々に魅力をみんなで伝えていけるようにしていきたいですね。