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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

大山 冬の季節ならではの発見!!

2013年01月16日
米子
1月も半ばを過ぎてしまいました。
大変遅くなりましたが、
新年あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

お正月の明けた大山寺地区は、
スキーやスノーボードを楽しむお客さんで賑わっています。
そして、大山寺地区を少し歩いてみると、
この季節ならではの発見があります。

寒い季節になり、葉の落ちた木々をよく見てみると、
次の季節への準備が始まっています。
春に花や葉を広げる準備をして、じっと待っている冬芽です。

コハウチワカエデの冬芽


赤い小さな三角形がふたつ並んでいます。
枝の先端には、冬芽を覆うように細かい毛がたくさんついています。

クロモジの冬芽


中央の細い形のものが葉芽、
周りの丸い形のものが花芽です。
特徴的でかわいい冬芽です。

そして、こんな冬芽もありました。


傘を被ったようなこの冬芽はリョウブの冬芽です。
芽鱗という、芽を包んでいるうろこ状の部分が
広がって傘のようになっています。

芽鱗が剥がれる前は、このような冬芽です。




そして生きものたちの暮らしも感じられます!!


この足跡は、ウサギの足跡です。
右側の丸い足跡が前足の跡、左側の少し細長い足跡が後ろ足の跡です。
このように考えると、進行方向は写真の右側のように感じますが、
実は、この足跡の主が進んだ方向は写真左側です。
ウサギは跳ねるように進みますが、
まず、跳ねた後に前足をつき、
その後、跳び箱を越えるように、前足の跡を越えてジャンプします。
またすぐ、ジャンプを繰り返すのですが、
後ろ足の強靱な脚力でのジャンプにより、細長い跡が雪の上に残り、
このような不思議な形ができあがります。


そして、さらに不思議なものを発見しました!!


まるで白いアンモナイトのようですが、
これは、雪まくりとよばれる雪の造形物です。
見ると、斜面から転がってきた様子が分かります。


斜面の上にある木の枝についた雪の塊が落下し、
斜面を転がるうちに雪だるまを作るようにして
このような形になったものです。

冬の森は不思議がいっぱいです。
少しの散歩でどれだけの発見があるか、
探してみるのもおもしろいかもしれません。

※大山の博労座・南光河原駐車場は3月末まで有料となります。
博労座駐車場付近は休日、年末年始は満車になることが多く、
駐車待ちの車でいっぱいになります。
槇原駐車場(無料)からのシャトルバスも出ているので、
こちらの駐車場もお使いください!