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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

今年度初! 雪積もりました!

2013年01月16日
高松
年明けから半月が過ぎてしまいましたが・・・
みなさま、明けましておめでとうございます!
本年もよろしくおねがいします。

さて、1月14日(月・祝)に季節のクラフト教室『お正月遊びを楽しもう!&あん餅雑煮づくり』を開催する予定でしたが、爆弾低気圧の影響で中止となりました。。。
そう。冬になると警戒するこのお天気。
毎年雪が降るのは2月だったので、1月は完全ノーマーク。

五色台にあがる直前の麓で運転中の車には霜ランプ?が点灯。
「そんなに寒いのかな~」と思ってから1分後には「・・・雪っ!!?」
と、あれよあれよという間にすっかり雪化粧の五色台。
ビジターセンター(以下:VC)までの道すがらには、スリップして動けなくなった車が数台いました。


9:00前のスカイライン中山休憩所付近

根香寺からVCに向かうまでの間にもどんどん積もります。
こんな天気になるとは誰も思わず、途中で引き返す車もいました。
慣れない雪道運転でやっとのことでVCに到着。


9:30頃のVC前 駐車した車もすぐに真っ白

今回お願いしていた講師もスタッドレスタイヤ装着にも関わらず、白峯寺経由だとスリップして辿り着かない・・・
もちろんクラフト教室参加予定者にもヘアピンカーブがいくつかあり危険だとということを伝え、中止となりました。
近くの休暇村スタッフは、スリップで動けなくなったお客さんの対応で大変そうでした。
瀬戸内の平野部~海側はめったに雪が降り積もることがないので、スタッドレスタイヤなんて持っている人はわずか。運転も慣れていないので、降雪の度にお手上げ状態です。


2階展望デッキ このくらい積もりました

クラフト教室が中止になった今回の日記にはこんな設備をご紹介。
標高約380mに位置し、麓よりも雪が降り積もる寒~い五色台の事務室にはもちろん暖房器具が。
(すみません。展示ホールには暖房器具はありません。。。)
みなさんはどんな暖房器具を使っていますか?
一般住宅や会社にある暖房器具は、エアコンや石油・電気ストーブ、
オイルヒーターなどですかね。
VCにある暖房器具はコチラです↓↓



見たことありますか? これは【ペレットストーブ】
自然保護官事務所や環境省施設などで見られる暖房器具です。
薪ストーブにも見えますが、少ーし違うんですよ。


なんだかヤギやウサギのドライフードに見える

これが【木質ペレット】と呼ばれる燃料です。
これは製材の木くずや流木などを粉にして水分を飛ばして固めた粒上の成形燃料で、あらかじめ水分を飛ばしている分、燃焼温度が高く二酸化炭素やダイオキシンなども大幅に減らせて環境にもいいということ。
「けど、煙や灰がたくさん出るんじゃない?」と気になる方。
VCでは12月中旬~4月上旬までで30㎏袋(米袋)で30袋程度使用していますが、燃焼して出る灰は2Lペットボトル1本分と少ないんですよ。
煙も排煙口を通して外に出しますが、煙というより湯気に近いものです。
また燃料が薪や炭、石油と違い手が汚れにくいということ、燃料ふたを開けてザザッと入れるだけなので燃料補給が簡単なのも特徴です。
温度設定やタイマー設定もできるし、モノによってはインテリアとしても使えそうなオシャレタイプもあります。

石油ストーブのようにお湯をシュンシュンと沸かすことはできませんが。


上部にはオーブンのような所が

時間はかかりますが、焼き芋もできるし、へぎ餅(スライス状の餅)を焼くことも可能。
私は冬の時期はこれで冷えたお弁当を温めています。
カップに入れたお茶もここに置いておくと冷めにくくて便利。
エアコンや冷蔵庫など省エネタイプの家電製品が多く販売されていますが、火が見えるペレットストーブもまたいいものです。
事務室の中で展示物の補修を行っていると、あっという間に夕方に。
除雪され通行しやすくなった道路ですが、朝晩の冷え込みでまだまだ凍結の恐れが。
チェーンやスタッドレスタイヤをお持ちの方は、こんな日のことも考えて冬装備をして五色台へお越し下さい。
今回の日記は、五色台より寒さと暖かさをお伝えしました☆