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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

登山道は何のため?

2012年12月28日
広島
冬はどんな生き物だって冬ごもりの時期。
観光客で賑わう宮島も12月になると人通りが一気に減りました。
ですが、紅葉シーズンの11月は最も登山客で賑わう時期です。
弥山はロープウェーで気軽に登れることもあって、
11月の入山者数は約4万人!
そして過半数の2万人の方が登山道を利用して歩いて登られていました。
(登山者カウンターにより集計)

自然公園の多くは登山道や遊歩道が整備されていますが、
この登山道、何のために整備されているかご存じでしょうか?
「歩きやすいように」
「山で迷子にならないように」
など、私たちにとっては安全に自然に親しむためのものです。
では、植物たちにとってはどうでしょうか?
人が歩くところは地面が踏み固められ、
植物が生えにくくなります。
登山道は自然保護と利用のバランスをとるために整備されたもの。
実は植物たちにとっても大事なものです。

ですが、混雑時になると
こんな光景もしばしば見られます。

[左が登山道、右は人が歩いてできた通り道]

[ここまできれいに通り道ができてしまうと登山道だと誤解される方も…]

近道になったり、すれ違う人を避けるためなど
あちらこちらに登山道と別に通り道が出来ています。
狭い登山道でも譲り合うのが山でのマナー。
登山道以外には踏み入らないのが自然に対するマナーです。
元旦には初日の出を見に登山をされる方も多いかと思います。
登山のマナーはお忘れなく!楽しいお正月をお迎えください。