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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

第18回瀬戸内エコツアー開催!

2012年12月12日
広島
今年度2回目の瀬戸内エコツアーは
登山やサイクリングで人気の三原市佐木島で行いました。
毎年2~3月の寒い時期の開催となってしまうため、
今回は早めにと12月上旬開催の予定としていたのですが、
今年一番の大寒波…
県内では積雪もあり、結局2月並みの寒さの中の開催となりました。

忠海港からクルージングをし、
佐木島の向田港に着港。
そこから「佐木島を愛するボランティアガイド」の皆さんの案内のもと、
太平山を目指しました。

[佐木島の皆さんの暖かいお出迎え]
島ではみかんが最盛期で、至る所でたわわに実をつけていました。
中にはこんな巨大な柑橘も…

[よく枝が折れないな~]
その名も晩白柚(ばんぺいゆ)
食べたことはないですが、高級で栽培も難しい柑橘だそうです。

太平山の登山道に入ると
枯れ葉がついた木がたくさんあります。
数年前からちょっと話題の「ヤマコウバシ」
春まで枯れ葉が“落ちない”ことから受験のお守りとして売られています。

[香ばしい香りがすることからヤマコウバシ]
そして、中腹からが本番です!
標高わずか267.5mとは思えない急勾配が続きます。
そして、山頂ではこの景色!

[傾斜何度あるんでしょうか…]

[左が高根島、中心の小さな島が大久野島]

山頂では、あまりの寒さにシダの間に隠れて
昼ご飯やレクチャーを行いました。

[まさに森のクマさん!?]
千畳敷を通って、長浜方面へ下山。
みはらし岩からの風景が一番の絶景ポイントです。

[思わず立ち止まってしまう絶景ポイント]
下山後、長浜では海岸清掃を行いました。
ビニール袋やくつ、ポン酢の空き瓶などの生活用品がありました。
清掃後、「清掃しなかったら何が問題なんでしょうか?」と聞いてみると、
意外とすぐでないもの。
漂着ゴミが溜まっていくと、
植物の生育の妨げになったり、
生き物が誤飲食をしたり、
私たちにとっては漁業や海水浴の妨げにもなり、
何より清掃に労力と時間がかかります。
半永久的に残ってしまうプラスチック類などのゴミがどこから出て、
どこへ行き着き、どんな問題を起こしているのかを知ることで
自分たちの生活と瀬戸内海のつながりを感じてもらえたのではないかと思います。

[海岸清掃の様子]
長浜から鷺港へは約1時間のウォーキング。
極寒の中のエコツアーとなってしまいましたが、
アンケートからも皆さん楽しんでいただけたようで安心しました。

来年度はめざせ!春の登山エコツアー!
お楽しみに。