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アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]
季節のクラフト教室 【花びら・草木染めに挑戦】
2012年11月27日
高松
毎年大人気のクラフト教室となっている草木染めも今年で4回目。
定番の五色台特有の色が出るメリケンカルカヤ、五色台でたくさん採れるヒサカキの実、そして今回は草木原料だけでなくフリージアとサザンカの花びらから染料を作ります。
講師は毎年お馴染みの角田真理子さん。
参加者は受付を済ませ、ストールやバンダナなど染めてみたい布を選び、参考にどれがどんな色になるか見本を見て染料を決めます。
ストールもただ染めるよりも模様をつければ自分だけのオリジナルのものになります。
それも角田さんからレクチャー。
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輪ゴムやビー玉、ビーズ、洗濯ばさみを挟んだり縛ったり。
こんな時、子どもって決めるの早いなぁって思います。大人は考え込んだりするのですが、意外とざっくり直感でした方がうまくいくことが多いのです。
模様付けができた人から染料がよく染みこむように水に浸します。
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ただ浸すだけではなく、縛ったり模様を付けた所はギュッと揉んで水を浸ませるとより染め上がりがきれいになります。
この間に染料を作っていきます。
カルカヤやヒサカキの実は煮出すのですが、花びらは少しやり方が違います。
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サザンカはこんなピンクになります。
まず、ぬるま湯と酢を1:1で混ぜたところへネットに入れた花びらを投入。
花びらはありったけを使い、みんなで交代しながらひたすら揉み込みます。水が冷たくなったらぬるま湯と酢を足しまた揉み込んでいくと、色と一緒に泡がモコモコと。角田さん曰くこの泡が大事なんだそう。
十分な色が出て泡が残っている内に水を絞った布を「いっせーの」で染料に入れます。
素材がシルクとガーゼ両方あれば、シルクを数秒先に入れます。そうでないと一気に水気を吸ってしまうガーゼがシルクよりも先に色を取ってしまうのです。
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フリージアもいい色が出ました!
花びらは染料を火に掛けることなく、洗面器に入った状態で布を染めます。
~染料に浸している間にお昼休憩~
この日は暖かく、広場や展望台でピクニック気分を味わいながらみなさんお弁当を広げていました。広い芝生広場も住んでいる近所にはなかなかないので、子ども達は走り回ったりブタナで花冠を作ったりとめいいっぱい遊んでいました。
そして昼休憩後、サザンカとフリージア染めの人は布を引き上げて水洗い。
さぁ、どんなふうになったかなー?
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今回初のフリージア、上手く染まりました!
横目で花びらチームを見ながら今か今かと待ち構えていたヒサカキ・カルカヤで染める方達。お待たせしました。こちらも染料が出来上がりました!
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ヒサカキの実とできた染料
こちらは染料の温度を50℃位にキープしたまま、花びらと同じ要領で布を入れます。
布を突かないよう箸を使ってやさしく混ぜて色が均等に染まるよう約15~20分。
カルカヤは1度染料から取り出し絞ってから、布重量5%のみょうばんをぬるま湯で溶かした媒染液(色留めの役割)に浸け、また染料に入れると染め上がりがより良くなるのだそう。
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今年のカルカヤはどうかな?
染料に浸す目安時間はありますが、染め具合は人それぞれなので自分が「これだっ!」と思った時点で布を引き上げていいのです。
私は昨年クサギで一度染め、さらにヒサカキに浸け色を混ぜ合わせました。
場所によって色を分けて染めてもいいし、模様を付けたところは白地のまま残っているので、さっと別の染料をくぐらせてもいいですよ。
そしていよいよカルカヤも最後の媒染。
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あとは待つのみ
そういえば花びら染めは媒染していないって気付きましたか?
花びら染めの場合、染料を作る時に酢を入れましたよね。
それが媒染の代わりとなるので媒染液に浸けなくていいのだそう。
媒染液に浸けること10分。
いよいよ模様付けしていた輪ゴムなどを外していきます。
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・・・輪ゴムを外して、早く乾くように水気を絞りきったら・・・
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完成です!
同じ染料や布を使ってもそれぞれ違う物ができるのがこの自然由来の染め物の特徴。
質問タイムでは、さまざまな質問が出て参加者のみなさんは真剣に聞いていました。
角田さんからは「ヒサカキのように最初紫だけど後々グレーに変色するものなど草木染めは決して同じ色はキープできない。そこがまた面白いし、同じ草木でもその場の水によっても色が違うから飽きない」
天然革製品も使い込む内にどんどん馴染んだいい色具合になりますよね。
それと同じように自然由来のものは、その時で出来上がるものが変わってくるので楽しみも拡がります。
角田さんも自宅の台所から始めた草木染め。
決して難しいものではないので外を歩いて「あれはどんな色になるんだろう」と気になった草木や花びらを染めてみてはいかがでしょうか。
**********12月の季節のクラフト教室【門松づくり】**********
マンションの玄関でも飾りやすい大きさ(高さ40㎝)の門松を作ります。
手作りの門松で年始を迎えましょう。
日 時 : 12月23日(日)9:30~12:30
場 所 : クラフトハウス(五色台ビジターセンター駐車場から木道を下りる)
参加費 : 1,000円/セット
持ち物 : 汚れてもいい服装、寒さ対策
(暖房等設備はありません。
温かい飲み物やカイロなど各自で用意してください)
定番の五色台特有の色が出るメリケンカルカヤ、五色台でたくさん採れるヒサカキの実、そして今回は草木原料だけでなくフリージアとサザンカの花びらから染料を作ります。
講師は毎年お馴染みの角田真理子さん。
参加者は受付を済ませ、ストールやバンダナなど染めてみたい布を選び、参考にどれがどんな色になるか見本を見て染料を決めます。
ストールもただ染めるよりも模様をつければ自分だけのオリジナルのものになります。
それも角田さんからレクチャー。
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輪ゴムやビー玉、ビーズ、洗濯ばさみを挟んだり縛ったり。
こんな時、子どもって決めるの早いなぁって思います。大人は考え込んだりするのですが、意外とざっくり直感でした方がうまくいくことが多いのです。
模様付けができた人から染料がよく染みこむように水に浸します。
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ただ浸すだけではなく、縛ったり模様を付けた所はギュッと揉んで水を浸ませるとより染め上がりがきれいになります。
この間に染料を作っていきます。
カルカヤやヒサカキの実は煮出すのですが、花びらは少しやり方が違います。
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サザンカはこんなピンクになります。
まず、ぬるま湯と酢を1:1で混ぜたところへネットに入れた花びらを投入。
花びらはありったけを使い、みんなで交代しながらひたすら揉み込みます。水が冷たくなったらぬるま湯と酢を足しまた揉み込んでいくと、色と一緒に泡がモコモコと。角田さん曰くこの泡が大事なんだそう。
十分な色が出て泡が残っている内に水を絞った布を「いっせーの」で染料に入れます。
素材がシルクとガーゼ両方あれば、シルクを数秒先に入れます。そうでないと一気に水気を吸ってしまうガーゼがシルクよりも先に色を取ってしまうのです。
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フリージアもいい色が出ました!
花びらは染料を火に掛けることなく、洗面器に入った状態で布を染めます。
~染料に浸している間にお昼休憩~
この日は暖かく、広場や展望台でピクニック気分を味わいながらみなさんお弁当を広げていました。広い芝生広場も住んでいる近所にはなかなかないので、子ども達は走り回ったりブタナで花冠を作ったりとめいいっぱい遊んでいました。
そして昼休憩後、サザンカとフリージア染めの人は布を引き上げて水洗い。
さぁ、どんなふうになったかなー?
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今回初のフリージア、上手く染まりました!
横目で花びらチームを見ながら今か今かと待ち構えていたヒサカキ・カルカヤで染める方達。お待たせしました。こちらも染料が出来上がりました!
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ヒサカキの実とできた染料
こちらは染料の温度を50℃位にキープしたまま、花びらと同じ要領で布を入れます。
布を突かないよう箸を使ってやさしく混ぜて色が均等に染まるよう約15~20分。
カルカヤは1度染料から取り出し絞ってから、布重量5%のみょうばんをぬるま湯で溶かした媒染液(色留めの役割)に浸け、また染料に入れると染め上がりがより良くなるのだそう。
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今年のカルカヤはどうかな?
染料に浸す目安時間はありますが、染め具合は人それぞれなので自分が「これだっ!」と思った時点で布を引き上げていいのです。
私は昨年クサギで一度染め、さらにヒサカキに浸け色を混ぜ合わせました。
場所によって色を分けて染めてもいいし、模様を付けたところは白地のまま残っているので、さっと別の染料をくぐらせてもいいですよ。
そしていよいよカルカヤも最後の媒染。
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そういえば花びら染めは媒染していないって気付きましたか?
花びら染めの場合、染料を作る時に酢を入れましたよね。
それが媒染の代わりとなるので媒染液に浸けなくていいのだそう。
媒染液に浸けること10分。
いよいよ模様付けしていた輪ゴムなどを外していきます。
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・・・輪ゴムを外して、早く乾くように水気を絞りきったら・・・
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完成です!
同じ染料や布を使ってもそれぞれ違う物ができるのがこの自然由来の染め物の特徴。
質問タイムでは、さまざまな質問が出て参加者のみなさんは真剣に聞いていました。
角田さんからは「ヒサカキのように最初紫だけど後々グレーに変色するものなど草木染めは決して同じ色はキープできない。そこがまた面白いし、同じ草木でもその場の水によっても色が違うから飽きない」
天然革製品も使い込む内にどんどん馴染んだいい色具合になりますよね。
それと同じように自然由来のものは、その時で出来上がるものが変わってくるので楽しみも拡がります。
角田さんも自宅の台所から始めた草木染め。
決して難しいものではないので外を歩いて「あれはどんな色になるんだろう」と気になった草木や花びらを染めてみてはいかがでしょうか。
**********12月の季節のクラフト教室【門松づくり】**********
マンションの玄関でも飾りやすい大きさ(高さ40㎝)の門松を作ります。
手作りの門松で年始を迎えましょう。
日 時 : 12月23日(日)9:30~12:30
場 所 : クラフトハウス(五色台ビジターセンター駐車場から木道を下りる)
参加費 : 1,000円/セット
持ち物 : 汚れてもいい服装、寒さ対策
(暖房等設備はありません。
温かい飲み物やカイロなど各自で用意してください)