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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

大山 鏡ヶ成の湿原景観保全作業を行いました

2012年11月22日
米子
標高900mに位置する鏡ヶ成は、すでに冬の始まりを迎えています。
先週は約30cmの積雪が確認された日もあったそうです。
その雪も少し融けかけた11月20日に、
鏡ヶ成で草原景観保全作業を実施しました。

米子自然環境事務所では、
鏡ヶ成湿原の景観保全・自然環境保護活動を実施しておりましたが、
今年度からはボランティアの皆さんを募って、活動を実施しています。
5月の活動に引き続き、今回も鳥取県自然保護ボランティア等からご参加頂き、
総勢18名で作業を行いました。

鏡ヶ成湿原では、湿原内の植生に応じたゾーニングが実施されています。
11月の作業では、その範囲を参考に設けられた低木林等伐採実施範囲で
事前に刈り取ったササ等の回収作業や、
ササやハイイヌツゲなどの湿性低木の刈り取りを行いました。

当日はあいにくの曇り空で、
しっかり防寒対策を取って作業にあたりましたが、
作業を行ううちに「暑い!!」という声が聞こえるくらい
皆さん本当に一生懸命、作業を行って下さいました。




刈り取ったササなどの回収作業。ブルーシートを使って運搬しました。


ハイイヌツゲの切り株を残すとたくさんの萌芽が発生するため、
地際からの切り取りを行うなど、細かな作業も必要です。

鏡ヶ成湿原は乾燥化が進み、湿性植物の減少が見られています。
乾燥化には様々な要因が考えられますが、
生活スタイルの変化から人の手が入らなくなってしまったことも
要因のひとつとされています。
険しい山岳の景色から里山の景色など、様々な自然景観がある中で
人の手が入ることで保たれる草原・湿原を好んで生きる生きもや植物があると思うと
自然との関わり方を考えさせられます。

ご参加頂いた皆様、本当にありがとうございました!!